世界の金融街TOP25(2018年3月)

イギリスのシンクタンク・Z/Yenは、世界の都市の金融街としての力を、「ビジネス環境」、「人的資本」、「インフラストラクチャー」、「金融セクターとしての発展性」、「世評」の分野をそれぞれ数値化しランキング化した、Global Financial Centers Index(GFCI)を半年ごとに発表しています。*2018年3月のデータ



1位 ロンドン (イギリス)

シティ

Photo by Lorenzo Spoleti on Unsplash

ロンドン証券取引所や中央銀行にあたるイングランド銀行、保険市場・ロイズなどが置かれる金融センター。古代ローマ時代に作られた城壁「ロンディニウム」がそのまま現在のシティにあたる。HSBCの本社などがある新興金融地区・カナリーワーフも広い意味で「シティ」と呼ばれる。ロスチャイルド家が中心となって設立したイングランド銀行の本拠地であり、11世紀ごろから現在まで、大英帝国の植民地を中心に世界に張り巡らされた金融ネットワークの中心地である。ロンドン証券取引所の時価売買は3767億ドル。






2位 ニューヨーク (アメリカ)

ウォール・ストリート

マンハッタン島の南端部に位置する通りのあたりを指す。1652年、オランダ西インド会社によって、他国の攻撃に備えて築かれたた防護壁(Wall、1699年解体)があった場所である。1792年、材木の取引のため、商人や投資家が集まり非公式に開設した取引所が現在のニューヨーク証券取引所のはじまり。第一次、第二次世界大戦を通じ、ロンドンのシティにかわり世界の金融の中心となったが、かつて数多くの本社が置かれていた金融資本は、現在では多くが他地域に去っている。ニューヨーク証券取引所の時価総額は30923億ドル、ナスダックは10857億ドルで、世界最大級の時価総額を誇る。



3位 香港 (中国)

中環

香港島北部にあり、19世紀、イギリスが入植にあたり最初に作られた市域(クイーンズタウン、ビクトリア市)である。香港上海銀行や恒生銀行、香港証券取引所などが所在するアジア金融の中心地。香港証券取引所の時価総額は3936億ドル。



4位 シンガポール (シンガポール)

シェントン・ウェイ

シンガポール南部に位置する、高層ビル街を貫く道路。シンガポール証券取引所(時価総額692億ドル)がある。マリーナベイに面する隣のラッフルズプレイスと合わせて、金融資本の地域拠点が集まる。







5位 東京 (日本)

兜町

東京日本橋にあるアジア有数の金融街。町名は「日本橋兜町」。平将門の兜を埋めて塚にし、それが「兜山」と呼ばれたことに由来。明治時代、渋沢栄一が中心となって作られた日本最初の銀行であり中央銀行でもあった第一国立銀行が当地に設立され、後に東京株式取引所(東京証券取引所)が建てられた。東京証券取引所は世界第3位の上場会社時価総額(5679億ドル)を誇る日本の金融の象徴だが、現在は大手金融資本の多くが近隣の大手町などに本社を移している。



6位 上海 (中国)

陸家嘴

上海の中心部、浦東新区に位置する。1992年の改革開放以前は田園地帯であり、都市の中心は黄浦江を隔てた西側の外灘であった。19世紀以降、外灘には多くの海外金融資本の支社が構えられたが、共産中国成立後は撤退を余儀なくされていた。しかし改革開放に伴い陸家嘴(りくかし)金融貿易区が設けられると、優遇政策もあり急速に発展。世界を代表する高層ビル街が10年ほどで形成された。4026億ドルの時価総額を誇る上海証券交易所が所在する。


 





7位 トロント (カナダ)

フィナンシャル・ディストリクト

トロントユニオン駅正面に位置する高層ビル街。トロントの人口が拡大するのに伴い、金融資本も集中。1934年にはトロント証券取引所は国内最大の取引高を記録し、現在でも世界第8位の時価総額(2095億ドル)を有する。また北米最大の上場企業数を誇っている。



8位 サンフランシスコ (アメリカ)

フィナンシャル・ディストリクト

サンフランシスコの北東部の町の中心に位置する高層ビル街。この地区に1882年からサンフランシスコ証券取引所があり、戦後パシフィック証券取引所と名前を替えて存在していたが、2002年にニューヨーク証券取引所との合併により消滅した。


 




9位 シドニー (オーストラリア)

セントラル・ビジネス・ディストリクト

1788年に、ヨーロッパ人が初めてオーストラリア大陸に上陸した場所。現在のシドニーの中心であり、オーストラリアで最も高層建築物が多い地区。最も高い建築物は高さ309メートルのシドニー・タワーである。証券取引所(時価総額1326億ドル)、各銀行の本店、造幣局、旧シドニー税関、オペラハウス、州議会議事堂、州最高裁判所、ハイド・パーク、博物館、美術館、図書館などの重要な建築物が立ち並ぶ。



10位 ボストン (アメリカ)

フィナンシャル・ディストリクト

ボストンの中心部、郵便局広場を中心として広がるエリア。高層ビルが多く、ボストン連邦準備銀行や多くの銀行が地域支店を構える。


 





11位 北京 (中国)

北京金融街

北京市中心から西部の西城区にあるビジネスセンター。北京市政府が1990年代初頭に都市計画を策定し、この一帯に金融機関や監督省庁を集積させることになった。1994年から一帯の旧市街地を取り壊し、公園や高層ビルを建設した。銀行、証券、保険などの金融機関の本社や北京支社が集められ、「中国のウォール街」とも呼ばれる。中国の中央銀行である中国人民銀行や各金融業監視委員会も当地にある。



12位 メルボルン (オーストラリア)

コリンズ・ストリート

コリンズストリートを中心とした一帯は、メルボルンCBD(シティー)と呼ばれる金融街。特に通りの西側に金融関係の建物が多く集まる。ちなみに通りの名前は、タスマニアの初代総督、デビッド・コリンズに拠る。


 





13位 モントリオール (カナダ)

カルティエ・アンテルナシオナル

アルム広場駅付近の一帯。銀行の支店が多い。カナダ最古の銀行、バンク・オブ・モントリオールの博物館もある。



14位 シカゴ (アメリカ)

ループ

ループ状の高架鉄道「ループ」が走る、シカゴ中心部一帯を指す。古くから周辺地域で取れた農作物の集散地であったことから、世界の商品市場に大きな影響力を持つシカゴ商品取引所がループ内に設立された。現在はシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に買収され、世界最大のデリバティブ取引所となっている。



15位 バンクーバー (カナダ)

ダウンタウン

バラード駅周辺の地域。20世紀初頭に、ウェスト・ヘイスティングスストリート沿いに、多くのオフィスビルが建てられた。金融街としては1980年以降に拡大したが、それほど規模は大きくない。1999年までバンクーバー証券取引所が所在した。現在はトロント証券取引所の支部がある。





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