カナダの都市・人口ランキングTOP10

カナダの都市の人口ランキングです。


カナダ 人口 : 3843万人 (2021年)


1位 トロント (オンタリオ州) 273万人

英:Toronto。カナダ南東部、五大湖の一つであるオンタリオ湖の北岸に位置する、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴに次ぐ北米4番目の人口を誇る都市。1750年、フランスによって交易所「フォート・ルイユ」が築かれるもその後荒廃。1793年にイギリス人が「ヨーク」と呼ばれる居住地を作り、英植民地アッパー・カナダ(現オンタリオ州南部)の首都となった。1834年には先住民ヒューロン族の言葉で「集まる場所」を意味する「トロント」と改称。1849-1852年、1856-1858年の間、ロウアー・カナダ(現ケベック州南部とラブラドール地方)と合併したカナダ連合の首都だったこともある。戦前からカナダ最大の金融都市だったが、アメリカ東部の工業都市に近いことから戦後に大きく発展。また人種別移民受入政策が撤廃された1960年代からヨーロッパ、アジアからの移住者も急増し、国際色豊かな都市となった。1980年代にモントリオールを抜いてカナダ最大の都市となる。市内にそびえるCNタワーの展望台は、開業(1976年)から2008年まで世界一高い位置にある展望台であった。


2位 モントリオール (ケベック州) 170万人

英:Montreal、仏:Montréal。カナダ南東部のケベック州南部、セントローレンス川とオタワ川の合流点にあるモントリオール島に位置する都市。市民の3分の2をフランス系住民が占める。イロコイ族の砦があった地に1535年、フランスの探検家カルチエが到達。当地にあった小山を「マウント・ロイヤル(王の山)」と名づけたのが市名の由来となった。1611年以降フランスの植民地だったが、1760年、フレンチ・インディアン戦争によって勝利したイギリスへ譲渡した。1844年から1849年までカナダ連合の首都。1959年、五大湖と大西洋を結ぶセントローレンス水路ができたことで、カナダ最大の港湾都市となった。1980年代までカナダ最大の都市だったが、モントリオールが属するケベック州におけるフランス系住民の独立運動が激しくなり、テロが頻発するなど社会不安が大きくなったため多くの企業が近隣のトロントに拠点を移し、人口もトロントに抜かれてしまった。1967年に万国博覧会が開催され、それを機に1969年、米大リーグ史上初の海外チームとして「エクスポズ」のフランチャイズが置かれた(2005年に米ワシントンD.C.に移転)。1976年、夏季オリンピックが開催されたが、開催にあたり日本円にして当時1兆円ほどの債務が発生し、その後30年に渡り市財政の大きな負担となった。


3位 カルガリー (アルバータ州) 123万人

英:Calgary。カナダ西部、標高1048mのロッキー山麓に位置する、カナダで最も高地にある都市である。先住民ブラックフット族の領地だったが、1875年にカナダ北西騎馬警察の駐屯地となったのが都市の始まり。「カルガリー」の名はスコットランド・マル島の地名に由来しており、ゲール語で「輝く水」を意味する。1883年にカナディアン・パシフィック鉄道が開通。1914年に近隣でガス田、油田、1947年にも近隣で油田が発見されたことで、石油化学工業の都市となった。1970年代のオイルショックで原油価格が上昇したことで、街の経済は大きく発展。30年間で人口は40万人以上増え、建造物の高層化も進んだ。1988年には冬季オリンピックが開催されている。


4位 オタワ (オンタリオ州) 93万人

英:Ottawa。カナダ東部位置する、カナダの首都。オタワ川を隔ててケベック州に相対する。もともとはアメリカ先住民の交易の中心地で、1613年にヨーロッパ人が初めて到達。その後も辺鄙な地であったが、1832年にオタワ川とオンタリオ湖を結ぶ運河が完成すると「バイタウン」という名の村ができた。バイタウンは木材の集散地として栄え、1854年、アルゴンキン語で「交易」を意味する「オタワ」に改称した。英植民地時代の1858年、フランス系住民の多いケベック州とイギリス系住民の多いオンタリオ州との境にあることから、ビクトリア女王がカナダ連合の首都として選定。トロントから遷都した。1867年、新生国家・カナダ自治領でも首都。住民の約3分の2が英系、3分の1が仏系である。都市計画によって整備された美しい町並みが特徴であり、市内に134の公園緑地をもち、水と緑の町として知られる。


5位 エドモントン (アルバータ州) 93万人

英:Edmonton。カナダ西部に位置する都市。1795年、現在の市内より30km離れた地点に、ハドソン湾会社が毛皮取引所を設立。しかしファースト・ネーション(カナダ先住民)に破壊されたため、1807年に現在の地に町を再建したのが都市の始まり。名前はロンドンのエドモントン川に由来する。1891年にカナディアン・パシフィック鉄道が通じると農産物の集散地として発展。1947年に近隣で世界最大級の油田が発見されると街は大きく発展した。アメリカ大陸北部への航空の重要な玄関口である。


6位 ミシサガ (オンタリオ州) 72万人

英:Mississauga。カナダ東部、トロントの西隣に位置する。もともとはミシサガ族とイロコイ族が居住していた。その後イロコイ族が駆逐されミシサガ族の領地となっていた当地を19世紀初期、ヨーク(現トロント)が買取り、ヨーロッパ人が入植した。1968年にトロントから独立。現在はトロントのベットタウンとして発展し、住宅団地や高層コンドミニアムが立ち並んでいる。トロント国際空港や港が所在するなど交通の便が良く、また法人税率も低いことから近年はオフィスや工場も増え、日系企業も多く進出。目下カナダで最も急速に人口が増えている都市である。


7位 ウィニペグ (マニトバ州) 70万人

英:Winnipeg。カナダ南部、同国のちょうど中央、東のモントリオール、西のバンクーバーいずれからも約2300kmの距離に位置する都市。地名は先住民ファースト・ネーションの言葉で「泥の水」を意味する。もともとファースト・ネーションが住んでいたが、1738年にフランス系企業が交易所を設立し、その後スコットランド人なども移住。1869年にはファースト・ネーションによる、新住民に対する一揆も起こっている。1885年にカナディアン・パシフィック鉄道が開通すると、東西の物資の集散地として発展。しかし1970年代ごろから都市の成長が鈍化すると富裕層が郊外へ流出し、貧困層がダウンタウンに集まるようになるなど、インナーシティ問題が深刻化した。現在もカナダで最も多くのファースト・ネーションが住む都市の一つである。


8位 バンクーバー (ブリティッシュ・コロンビア州) 63万人

英:Vancouver。カナダの南西、太平洋沿岸に位置する同国の西海岸の中心都市。アメリカのシアトルとは直線距離で約180kmほどに位置にある。先住民コースト・サリシュの地に18世紀末、スペインとイギリスが相次いで到達。バンクーバーの名前はイギリスの航海者、G.バンクーバーにちなむ。毛皮の交易所が作られ、ヨーロッパ人の入植が始まった。19世紀半ばにゴールドラッシュが始まり、1880年代にニューヨークから北米大陸を横断してモントリオールを結ぶ、カナディアン・パシフィック鉄道が敷設されると街は大きく発展した。また、1914年にパナマ運河が開通したことによりヨーロッパとの交易も始まり、今ではカナダおよび北米西海岸最大の港に成長した。都市と自然が融合している林業が盛んな都市であり、自然を目的とした観光業も大きな産業である。近年は世界一住みやすい都市と評価されることも多い。


9位 ブランプトン (オンタリオ州) 59万人

英:Brampton。カナダ東部に位置する、トロントの衛星都市。同市の名前はイングランドの小さな都市名に由来している。1834年以前は街の中心地の交差点に居酒屋が一軒建っていただけであり、地域の会合はその居酒屋で行われていた。1853年に農業見本市が開かれるようになり村に発展。見本市は現代に続いている。現在では工場などが多く進出して人口が急増。カナダ有数の若者の多い都市として知られる。花の温室栽培が盛んで「フラワータウン」とも言われる。


10位 ハミルトン (オンタリオ州) 53万人

英:Hamilton。カナダ東部に位置する、トロントの衛星都市。トロントとナイアガラの滝の中間に位置するため市内には78もの滝があり、「滝の街」とも言われる。1778年に集落が作られ、1813年に地元の商人、ジョージ・ハミルトンによって農場が作られると発展。市名は彼の名から取られた。カナディアン・パシフィック鉄道、カナディアン・ナショナル鉄道が敷設されると工業都市として発展した。


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