アメリカ・安全な大都市TOP15

米保険助言会社AdvisorSmithは、2018年度のFBIの犯罪データベースから犯罪を暴力犯(強盗、暴行、レイプ、殺人)と財産犯(強盗、窃盗、車の盗難)に分け(数値は人口1000人あたりの犯罪件数)、暴力犯に重みを付けて総合的に指数化(指数が低いほうが治安が良い)し、治安の良い都市をランキング化しています。


以下は人口30万人以上の大都市(全62都市)から選ばれたトップ15都市のランキングです。このランキングによれば、ホノルルよりニューヨークのほうが治安が良いようです。

関連 : アメリカ・安全な小都市TOP25アメリカ・安全な中規模都市TOP25 / アメリカの都市・人口ランキングTOP25アメリカ・危険な都市ワースト25アメリカ・住みやすい都市BEST25(2019年)アメリカ・観光客の多い都市ランキング(2018年)


1位 バージニア・ビーチ (バージニア州) 指数:35.8

(1000人あたり) 暴力犯:1.3 財産犯:17.4 

アメリカ東部、人口45万人の都市。東海岸有数のビーチリゾートで、観光が主産業である。





2位 ヘンダーソン (ネバダ州) 指数:41.5

(1000人あたり) 暴力犯:1.9 財産犯:19.6 

アメリカ西部、ラスベガスの南東10kmほどにある人口30万人のラスベガスの衛星都市。治安の良さに加え、「住みたい街」、「歩きやすい街」等、各種都市ランキングでも度々上位に顔を出す人気の街である。


3位 サンディエゴ (カリフォルニア州) 指数:48.8

(1000人あたり) 暴力犯:3.7 財産犯:19.1

アメリカ南西部、飛び地がメキシコに接する人口143万人の都市。海軍基地があり観光地としても有名である。1990年代から犯罪率が低下しており、長らくアメリカの主要都市で最も安全な都市と位置づけられている。


4位 ニューヨーク (ニューヨーク州) 指数:48.9

(1000人あたり) 暴力犯:5.4 財産犯:15.0

アメリカ最大・人口852万人の都市。1970年代から治安が大幅に悪化し、1990年代半ばにかけて年間1000-2000件の殺人事件が起きていたが、2018年には290件となるなど、新型コロナウイルス感染拡大前まで第二次大戦以後最も治安の良い状態が続いていた。


5位 エル・パソ (テキサス州) 指数:49.1

(1000人あたり) 暴力犯:3.7 財産犯:15.1 

アメリカ南部、メキシコ国境に面する人口68万人の都市。リオグランデ川対岸のシウダー・フアレスが麻薬抗争により世界で最も治安が悪い地域と呼ばれるなか、隣のエルパソの治安は良い。


6位 メサ (アリゾナ州) 指数:52.6

(1000人あたり) 暴力犯:3.6 財産犯:19.9

アメリカ南部、フェニックスから東に20kmにある人口50万人の都市。人口の1割ほどがモルモン教徒であるが、近年フェニックスの衛星都市として人口が急増している。


7位 ホノルル (ハワイ州) 指数:54.3

(1000人あたり) 暴力犯:2.6 財産犯:29.6

ハワイ島にある人口39万、都市圏人口98万人の観光都市。基本的に治安は良いが財産犯は全米平均を上回るほど多く、2018年は前年比で380件増加している。





8位 アナハイム (カリフォルニア州) 指数:54.6

(1000人あたり) 暴力犯:3.4 財産犯:24.5

西海岸、ロサンゼルスから南東45kmにある人口35万人の都市。もともとドイツ系移民の町で、ディズニーランドがある観光都市。犯罪は増加傾向にあるが全米平均から比べると治安は良好である。


9位 サンタアナ (カリフォルニア州) 指数:57.4

(1000人あたり) 暴力犯:4.7 財産犯:19.1

アメリカ南西部、ロサンゼルスから南東50kmに位置する人口33万人の都市。全米で4番目に人口密度の高い地域であり、1980年代からの市街活性化策が奏功した。


10位 サンノゼ (カリフォルニア州) 指数:58.6

(1000人あたり) 暴力犯:4.2 財産犯:24.6

サンノゼ

西海岸、サンフランシスコから南東60kmにある人口104万人のシリコンバレーの中心都市。高所得者が多く、人口100万人以上の都市では最も安全な都市にランクされていたこともあった。


11位 レキシントン (ケンタッキー州) 指数:64.7

(1000人あたり) 暴力犯:3.0 財産犯:31.9

アメリカ中東部にある人口32万人の都市。近年人口が急増しているが、グリーンベルトを定めた厳格な都市計画の下まちづくりが行われている。フォーブス誌に世界で最も清潔な都市の10位に選ばれたこともある。


12位 ボストン (マサチューセッツ州) 指数:69.1

(1000人あたり) 暴力犯:6.2 財産犯:20.2

アメリカ北東部にある人口69万人の都市。1990年代を通じて殺人事件は5分の1ほどまで減少したが、2000年代に入り微増傾向である。





13位 フォートワース (テキサス州) 指数:71.7

(1000人あたり) 暴力犯:5.1 財産犯:28.9

アメリカ南部の人口88万人の都市。もともとは油田のある町で、その後航空機産業も発達した。危険な地域の多い隣の「双子都市」ダラスとは異なり、比較的治安は良好である。


14位 リバーサイド (カリフォルニア州) 指数:72.3

(1000人あたり) 暴力犯:5.1 財産犯:30.9

ロサンゼルスの東80kmに位置する人口33万人の都市。ロサンゼルスの衛星都市として人口が急増しているが、犯罪件数は2000年代を通じて減少している。


15位 オースティン (テキサス州) 指数:76.0

(1000人あたり) 暴力犯:4.0 財産犯:36.6

アメリカ南部、人口91万人の都市。リベラルな気風の都市で、近年人気の移住先である。特に中心街ダウンタウンの治安が良い。





関連 : 犯罪の多い都市ワースト25(2018年中期) / 世界主要都市・殺人件数が少ない都市ランキングTOP50アメリカ・危険な都市ワースト25 / アメリカ・安全な小都市TOP25アメリカ・安全な中規模都市TOP25世界・犯罪の少ない主要都市TOP25(2018年中期) / 世界・防犯カメラの多い都市ランキング






→ HOMEに戻る



シェアする