アルゼンチンの都市・人口ランキングTOP10

アルゼンチンの都市の人口ランキングです。


アルゼンチン共和国 人口 : 4493万人 (2019年)


1位 ブエノスアイレス 307万人

  • オベリスク通り

アルゼンチン北東部、大西洋を臨むラ・プラタ川河に位置する同国の首都で、どの州にも属さない自治市。地名は「よい空気」を意味する。港湾都市でもあり、同国最大の貿易港を持つ。マヨ広場を中心に碁盤の目状に整然と整備された美しい都市景観から「南米のパリ」の異名を持つ。16世紀、スペインによって建設されるも原住民族の反撃に遭い撤退。すぐに再建したが、南米におけるスペイン植民地の首府は太平洋側のリマ(現ペルー)で、当時「ラ・トリニダー」と呼ばれた当地はあまり発展しなかった。南米利権を巡ってスペインとポルトガルの対立が激しくなり、対ポルトガルの最前線としてスペインがラ・プラタ副王国を作ると、その首都となったことで発展。1816年、独立した「リオ・デ・ラ・プラタ合州国」でも首都となった。その後中央のブエノスアイレスと地方諸州の対立が激しくなったが、戦乱に勝利し1862年、ブエノスアイレスが連邦を併合する形でアルゼンチン共和国が成立した。ブエノスアイレスは積極的に欧州から移民や技術を受け入れる政策を採り、町並みもヨーロッパ風に整備された。1911年に南米初の地下鉄が開通。1920年代には名実ともに南米最大の都市に成長した。1970年代のアルゼンチン経済の悪化後もブエノスアイレスへの人口流入は続き、現在では1400万人の大都市圏を形勢している。スプロール現象を解消するため、南に900kmほど離れたビエドマへの首都移転の計画もある。


2位 サン・フスト 177万人

アルゼンチン中部、ブエノスアイレスの南西に位置する、ブエノスアイレス大都市圏の都市。1856年に建設されしばらく農牧地帯だったが、1940年代以降工業化が進展した。アルゼンチン経済が破綻した1980年代以降工場の多くが廃墟となったが、近年住宅地として再開発が進み、人口も急増している。


3位 コルドバ 131万人

アルゼンチン中部にある都市。16世紀にスペインによって作られ、イエズス会による布教活動が行われた。1613年、アルゼンチン最古のコルドバ大学が創立されると文化の中心地となり、またブエノスアイレスとリマの南米大陸両岸の大都市の中間に位置することから、両都市を結ぶ交通の要衝として発展した。植民地時代の大学、聖堂、博物館などの美しい町並みは世界遺産に登録されている。


4位 ロサリオ 94万人

アルゼンチン中北部、パラナ川沿岸の港湾都市。17世紀から集落ができはじめ、1725年に都市として成立。そのころできた「ロサリオ教会」が都市名の起源である。1812年、スペインからの独立時にはじめてアルゼンチンの国旗が掲揚された場所で、現在も高さ70mの記念碑が立つ。19世紀半ばより鉄道が開通し、主要港に指定されると発展。20世紀に入り海運の中心は河口のブエノスアイレスに移ったが、現在もアルゼンチンの重要な貿易港である。


5位 ラ・プラタ 64万人

アルゼンチン中央東部、ラ・プラタ川沿岸、ブエノスアイレスの南東50kmに位置する都市。1882年、ブエノスアイレス州都を兼ねていたブエノスアイレスが、自治都市として国の首都となるのに代わり、ラ・プラタが新しい州都として設立された。アメリカのワシントンD.C.をモデルにして作られたという都市は、市域が正方形に区切られ、碁盤の目状に整然と街区が形成されている。アルゼンチン有数の貿易港としても栄えている。


6位 ローマス・デ・サモーラ 61万人

アルゼンチン中部、ブエノスアイレス州の北東部に位置する都市。16世紀に成立した後は住宅地であったが、20世紀半ばよりブエノスアイレスの発展によって工業の中心地となった。イギリス人が大規模に入植した地で現在もイギリス人コミュニティがあり、ラグビーやサッカーが盛んである。


7位 マル・デル・プラタ 59万人

アルゼンチン東部、ブエノスアイレス州にある港湾都市。19世紀半ばに入植が始まり、現在では国内最大の水揚量を誇る漁港を有する。20世紀以降、ビーチリゾートとしての開発が進み、公営カジノも設置された。夏には200万人ほどの観光客が訪れ、「大西洋の真珠」「南米のモナコ」などとも呼ばれている。


8位 キルメス 58万人

アルゼンチン中部、ブエノスアイレスの南東に位置するブエノスアイレスの衛星都市。市名は原住民族のキルメス族に由来する。16世紀に入植が始まったが、大きく発展するのはブエノスアイレスが拡張し、ベッドタウンとなる20世紀に入ってからである。ラ・プラタ川に面しており、川辺の保養地としても有名である。イギリスから入植した人が多く、今もイギリス人のコミュニティが存在する。


9位 サン・ミゲル・デ・トゥクマン 54万人

アルゼンチン北西に位置する地域の中心都市。16世紀に現在の位置より南西60kmの場所に都市が作られたが洪水の被害に度々遭ったため、17世紀にリマ(現・ペルー)とブエノスアイレスの中間点にある現在の位置に移転した。標高400mのアンデス山脈の東麓にあり、スペイン植民地時代は近くのボリビア・ポトシ銀山との交易で栄えた。1816年、スペイン軍を撃破し、アルゼンチン各地から代表者を集めて「リオ・デ・ラ・プラタ合衆国」の建国を宣言した地である。スペイン風の建築が今も多く残り、観光地としても有名である。


10位 メルロ 52万人

アルゼンチン中部、ブエノスアイレスの西に位置するブエノスアイレスの衛星都市。18世紀に都市が作られ、19世紀に現在市内で最も古い建築物である鉄道駅が作られた。20世紀ブエノスアイレスの発展に伴い、農地が次第にベッドタウン化した。


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