兵庫県の都市・人口ランキングTOP10

兵庫県の都市の人口ランキングです。


兵庫県 人口 : 557万人 (2019年)


1位 神戸市 153万人


兵庫県南東部、大阪湾に臨む兵庫県の県庁所在地。奈良時代から「大輪田泊(おおわだのとまり)」として知られ、12世紀に平清盛が大輪田泊を中心とした福原京を構えるため港が改修されたが、平家没落後廃れる。鎌倉時代に「兵庫津」と呼ばれるようになり、豊臣秀吉の大坂城築城後は大坂の外港として息を吹き替えした。しかし本格的に発展するのは1867年、日米修好通商条約により兵庫津が「神戸港」として開港してから。1956年には政令指定都市となり、9区を置いている。1970年代後半に神戸港は全盛期を迎え、1976年、77年にはコンテナ取扱量世界2位を記録している。1981年には市街後背にある六甲山から切り出した土砂で埋め立てた人工島・ポートアイランドが沖合に造成された。しかし1995年に兵庫県南部地震に遭遇し、神戸市中心部は甚大な被害を被る。すでに地位低下が始まっていた神戸港の凋落も震災によって拍車ががかかり、現在ではコンテナ取扱量は世界55位(2016年)まで低下している。人口数は復興を遂げ、2010年には過去最高となる154万人(国内5位)を記録したが、この年をピークに2015年には福岡市、2019年には川崎市に抜かれている。


2位 姫路市 53万人

兵庫県南西部、瀬戸内海に面した市。奈良時代には播磨国の国府が置かれていた。姫路城のある姫丘は『播磨国風土記』に「日女道丘(ひめじおか)」の記述がある。14世紀、赤松貞範が姫山に姫路城を築城。1580年に豊臣秀吉が中国地方征伐の拠点として3層の天守閣を築いた。江戸時代は西の重要な要地として池田氏、本多氏、松平家、榊原氏と譜代大名が置かれる。城下町が整備され、西国街道の宿場町としても発展した。明治の廃藩置県後、一時姫路県(飾磨県)の県庁所在地。1937年に製鉄工場が進出してから重工業都市化が進み、1960年代の大規模な海浜埋め立てにより一大工業地帯を形成している。姫路城は1993年に世界遺産に登録されている。


3位 西宮市 48万人

兵庫県南東部、大阪湾に臨む市。中心市街の西宮はえびす神社の総本山・西宮神社の門前町として知られ、西国街道と中国街道の交点にある宿場町として発展した。大正期以降、大阪と神戸の二大都市の間に位置することから、香櫨(こうろ)園、甲子園、苦楽園、甲陽園といった高級住宅街が多く作られた。市内には1924年開場の阪神甲子園球場がある。また2008年、西宮球場の跡地に当時西日本最大級のショッピングモール・西宮ガーデンズがオープンし、西宮の住宅地としての人気がさらに高まった。室町時代から続く、日本を代表する酒所でもある。


4位 尼崎市 46万人

兵庫県南東端、大阪湾に臨み東で大阪市に接する市。市街地の1/3は海抜0メートル地帯にある。中心市街は江戸初期に築城された尼崎城の城下町であったが、明治期の廃城令で城は消失した(2018年に天守閣を再建)。大阪市中心部に近く、工業用水に恵まれたことから明治期以降工業地帯として発展したが、用水組み上げによる地盤沈下と大気汚染が問題となっている。東海道本線、山陽本線、福知山線、阪急電鉄、阪神電鉄、名神高速が通じるなど交通の便が良く、兵庫県の自治体では最も人口密度が高い。しかし産業構造の変化などで1970年代以降、人口は減少傾向が続いている。


5位 明石市 30万人

兵庫県南部に位置し、神戸市に接する市。南は明石海峡を隔てて淡路島を望み、播磨灘に沿って東西に細長い市域を形成する。『播磨風土記』に「赤石(あかし)」と記述され、『源氏物語』では「明石」と書かれる。その由来は赤みがかった土「赤磯(あかし)」によるとする説がある。西国街道と四国街道の分岐点にあたる交通の要地で、江戸初期に明石城が築城され小笠原氏10万石の城下町となった。明治期以降工業都市化が進むが、第二次大戦では米軍の空爆の標的となり、市域の8割が消失した。1972年に山陽新幹線が開通。市内は日本標準時の基準となっている東経135渡の子午線が通過している。


6位 加古川市 26万人

兵庫県南部にある市。589年、聖徳太子が加古川左岸に鶴林寺を創建し、古くから門前町が形成された。奈良時代には西国街道の宿場町としてにぎわった。8世紀、孝謙天皇の勅願所として宗佐厄神八幡神社が創建される。明治期以降は日本毛織(現・ニッケ)創業の地となるなど毛織物業で有名な地となった。1960年代に入り沿岸部で大規模な埋立てが行われ、神戸製鋼などが進出。それに伴い住宅地域も急速に拡大し、1970年代には日本一人口増加率の高い自治体となったこともある。現在、人口密集地の南部では人口が増加しているのに対し、農村地域の北部での人口減少が続いている。


7位 宝塚市 23万人

  • 宝塚大劇場

兵庫県南東部、武庫川中流域にある市。1886年、温泉が湧き出たことで「宝塚温泉」として開発されたのが街のはじまり。1897年に阪鶴鉄道(現・福知山線)、1910年に箕面有馬電気軌道(現・阪急宝塚本線)が開通。電気軌道の小林一三が、武庫川をはさんで宝塚温泉の対岸に「宝塚新温泉」(のちの宝塚ファミリーランド。2003年閉園)を開発。1914年、三越の少年音楽隊をヒントに宝塚唱歌隊(のちの宝塚歌劇団)を作り温泉内の劇場で上演したことが成功。観光地として大阪方面から観光客が訪れるようになった。電気軌道は阪急と名前を変え、宝塚は阪急グループの中心地となっていく。このころから住宅開発が始まっていたが、戦後急速に大阪のベッドタウンとして宅地化が進行した。


8位 伊丹市 20万人

  • 昆陽池

兵庫県南東端にあり、東で大阪府に接する市。市名は鎌倉時代より摂関家領・橘御園(たちばなのみその)を管理していた伊丹氏によるもの。奈良時代に僧・行基が当地に灌漑用水として昆陽池と昆陽寺を建立。南北朝時代、伊丹氏が伊丹城を築城し、戦国時代に改築され「有岡城」と改称した。荒木氏に攻め込まれた後、江戸時代は近衛家の天領となり、100以上の酒倉が立ち並ぶ酒処として知られた。1920年の阪急伊丹線開通後は多くの工場が進出。市の東に大阪国際空港があり、空港の面積の7割ほどが伊丹市に属する。


9位 川西市 15万人

兵庫県南東部に位置し、東で大阪府に接する市。清和天皇の後裔・源満仲が多田神社を建立した、多田源氏発祥の地。多田神社一帯は多田院として国の史跡に指定されている。猪名川の水に恵まれ、古くから清流を利用した友禅染などで知られた。明治大正期に福知山線、能勢電鉄妙見線、阪急電鉄宝塚線が開通し、1936年の阪急による雲雀丘(ひばりがおか)住宅地の開発を機に宅地化が進んだ。1954年、周辺自治体を合併して市制移行。


10位 三田(さんだ)市 11万人

兵庫県東部、六甲山地をへだてて神戸市の北に接する市。中心地・三田は金心(こんしん)寺の門前町として賑わい、江戸時代は九鬼氏3万6000石の城下町であった。三田米や三田牛、神戸牛、マツタケの産地として知られる。神戸や大阪まで比較的距離が近いものの交通の便が悪いため人口が少なかったが、1980年代に北摂三田ニュータウンの開発が始まると人口が急増。4万人ほどだった人口は現在3倍近くに増加している。現在も市内の人口の半分以上がニュータウンに居住している。


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