鹿児島県の都市・人口ランキングTOP10

鹿児島県の都市の人口ランキングです。


鹿児島県 人口 : 163万人(2019年)


1位 鹿児島市 60万人 

鹿児島県中部、鹿児島湾に面する鹿児島県の県庁所在地で、対岸の桜島も市域に含まれる。1053年、南九州で初めての城となる東福寺城が築かれ、14世紀に島津貞久が居城とした。東福寺城は山城のため島津氏は江戸時代、南内陸に鹿児島城を築城した。77万石の城下町として繁栄し、琉球との貿易などでも栄えた。明治時代、廃藩置県により鹿児島県の県庁所在地となる。明治以降、薩英戦争、西南戦争などでたびたび市街は焼失。特に第2次世界大戦時の鹿児島空襲では市街の九割を焼失したため、かつての大城下町の面影は残っていない。戦後、西鹿児島駅(現鹿児島中央駅)を中心に再開発が行われ、南九州最大の都市へと成長した。2015年、「明治日本の産業革命遺産」の構成遺産として、旧集成館、寺山炭窯跡、関吉の疎水溝が世界遺産に登録された。2004年、部分開業した九州新幹線(2011年全通)が鹿児島中央駅に乗り入れた。


2位 霧島市 12万人

鹿児島県中部、日本百名山の一つである霧島山の麓にある市。南は鹿児島湾に臨み、北東で宮崎県に接する。2005年に国分市ほか7市町が合併して霧島市が誕生。奈良時代は大隅国の国府が置かれた地域の中心地で、江戸時代は島津氏による新田開発などが行われた。霧島山の他、霧島温泉郷や日当山温泉、妙見温泉など温泉が多い観光地である。さつまいもや茶の生産が盛ん。


3位 鹿屋(かのや)市 10万人

鹿児島県、大隅半島中部に位置する市。2006年、旧鹿屋市と3町が合併して新・鹿屋市が誕生した。14世紀ごろ、鹿屋氏によって鶴亀城が築城され、城下町として発展。1574年以降島津氏の領地となる。1936年に海軍航空隊が置かれ、太平洋戦争中は特攻隊の発進基地となった。現在跡地は自衛隊の航空基地となっている。さつまいもの大産地としても有名である。


4位 薩摩川内(さつませんだい)市 9万人

鹿児島県北西部に位置し、東シナ海に面する市。甑島(にしきしま)列島も市域に含む。2004年に川内市ほか9市町村が合併して成立。古くから川内川の河港として栄え、奈良時代は薩摩国の国府が置かれた。鎌倉時代は千葉篤胤が地頭として赴き、その後渋谷氏や島津氏が統治した。島津氏は豊臣秀吉に攻め入られ、江戸時代は島津氏ほか三氏の分割統治となる。古くから大坂蔵屋敷への輸送などで栄え、現在は川内川河口両岸に九州電力の火力発電所と原子力発電所がある、一大エネルギー供給地である。薩摩国分寺跡と清色(きよしき)城跡は国指定の史跡、また大晦日に下甑(しもこしき)島で行われる伝統行事「甑(こしき)島のトシドン」はユネスコ無形文化遺産に登録されている。川内駅に九州新幹線が停車する。


5位 姶良(あいら)市 7万人

鹿児島県中部、鹿児島湾の北西岸に臨む市。14世紀ごろから島津氏が支配する地域だった。2010年、周辺3町が合併して姶良市が成立。沿岸の低地に市街が集積するが、大部分は山林である。米、麦、さつまいも、茶の産地であり、薩摩焼と蒲生和紙などの伝統工芸も特産品である。現在は隣の鹿児島市のベッドタウンとして発達している。


6位 出水(いずみ)市 5万人

鹿児島県北西部に位置し、八代海に面する市。古くは「泉」と書き、戦国時代は和泉氏に支配された。1599年以降島津氏の領地となると薩摩藩の北の要地として栄え、当時の武家屋敷や関所跡が今に残る。ツルの飛来地で、湯川内・白木川内温泉が有名。出水駅は九州新幹線の停車駅である。


7位 日置(ひおき)市 4万人

薩摩半島中西部、東シナ海に面し、鹿児島市に隣接する市。2005年に伊集院町はじめ3町が合併して日置市が成立。中心地の伊集院は古くは伊集院氏の地だったが、鎌倉時代に地頭として当地にやってきた島津氏が台頭。室町時代、島津家の同族間争いを制した島津忠久が、薩摩の南北を結ぶ要地である伊集院城に入城した。曹洞宗の妙円寺はじめ寺院が多く、薩摩の学問の中心地であった。近年は鹿児島市に近いことからベッドタウンとして発展。日本三大砂丘の一つ吹上浜がある。


8位 奄美(あまみ)市 4万人

鹿児島県南部、鹿児島市の南方約380キロメートルの奄美大島中央部にある市。一部飛び地がある。2006年に名瀬(なぜ)市はじめ3町村が合併して奄美市となった。奄美大島は7世紀、日本書紀に「海見(あまみ)島」との記述が見られ、15世紀に琉球王国の支配に下った。17世紀に薩摩藩に征服され、藩の代官所が置かれるなど奄美大島の中心地となった。戦後アメリカ軍政に入り、1953年に日本復帰。現在も県や国の出先機関が集まり、奄美大島有数の繁華街を有する。北部の飛び地に奄美空港がある。


9位 指宿(いぶすき)市 4万人

薩摩半島最南端、鹿児島湾の入り口にある市。市南端に標高924mの開聞岳があり、その北に九州最大の湖であるカルデラ湖の池田湖がある。江戸時代は薩摩藩の外城が置かれた。温泉が豊富で、地名も「湯量が豊富」という意味の「湯豊宿(ゆぶすき)」から由来するという説もある。戦後、鹿児島湾沿岸に温泉街が形成され、現在「指宿温泉」と称される温泉は20箇所以上に上る観光都市である。温泉のある海岸から池田湖一帯にかけて霧島錦江湾国立公園に属している。


10位 曽於(そお)市 3万人

鹿児島県東部、大隅半島の付け根にある市。南西部は主にシラス台地が広がり、東で宮崎県都城市と接する。市街も都城市と一体化している。2005年3町が合併して曽於市が成立。茶、さつまいも、畜産が盛ん。人口の流出が止まらず、1960年代の7万人強の人口から現在ほぼ半減している。


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