福井県の都市・人口ランキングTOP10
福井県の都市の人口ランキングです。
福井県 人口 : 78万人 (2019年)
1位 福井市 26万人
福井県中部に位置し日本海に面する、同県の県庁所在地。戦国時代、現・中心市街から南東10kmほどの山間に、朝倉氏が一乗谷城を作る。朝倉氏没落後に入封した柴田勝家が1575年、より水運に優れた現・中心市街にあたる北ノ庄に城を構えたため、一乗谷城は朽ち果てた(現・一乗谷朝倉氏遺跡)。1600年、城が現・県庁の位置に移される。江戸時代以降、北ノ庄は「福居」、「福井」と名前を変え、松平氏68万石の大城下町として栄えた。明治の廃藩置県で県庁所在地となるも、1945年の空襲、1948年の福井地震と大洪水により、市街は壊滅的な被害を被った。現在、福井駅西口を中心に大規模な再開発が行われ、2023年には北陸新幹線が金沢駅から延伸する予定である。
2位 坂井市 9万人
福井県北部に位置し、西で日本海に面し、北で石川県加賀市、南で福井市に接する市。市西部を九頭竜川が流れる。2006年、坂井郡三国町(みくにちょう)、丸岡町、春江町、坂井町が合併して坂井市が誕生した。6世紀に天皇となった継体天皇が、即位前にこの地から越前国を治めていたとされる。三国湊を中心に古くから栄え、8世紀には高麗からの使者がやってきたという記録がある。1576年、柴田勝家の甥・勝豊が丸岡城を築城。江戸時代は市域のほとんどが丸岡藩領となり、三国は越前随一の港として北前船の寄港地となった。戦後は福井市のベッドタウンとして、特に1970年代から2000年代半ばにかけて人口が増加した。
3位 越前市 8万人
福井県中部の豪雪地帯に位置する内陸市。2005年、武生(たけふ)市、今立(いまだて)郡今立町が合併して越前市が成立した。味真野古墳群はじめ遺跡が多く残り、6世紀に天皇になる継体天皇が即位前に居住していたとの伝承がある。奈良時代は越前国の国府が置かれ、このあたりは「府中」と呼ばれた。戦国時代、織田信長の越前平定後、1575年に前田利家が府中に入封し、府中城が築かれる。江戸時代は本多氏福井藩4万石の城下町として栄えた。中世に始まる越前打刃物の伝統を引き継いだ包丁の生産が盛ん。今立地区で作られる、1500年の伝統を誇る越前和紙も有名である。
4位 鯖江市 6万人
福井県中央部、武生盆地の北部に位置する内陸市。市名は中世の荘園名に由来する。鎌倉時代、誠照寺(じょうしょうじ)の門前町として発展。江戸時代は間部(まなべ)氏によって鯖江藩5万石の陣屋が置かれた。全国生産の9割を占める、日本有数の眼鏡枠の生産地として知られる。福井県内では現在、最も人口が増加している自治体の一つである。
5位 敦賀市 6万人
福井県中部に位置し、敦賀湾を望む港湾市。北陸街道沿いに神話時代に建立されたと伝わる氣比神宮があり、古くよりアジア大陸との貿易や、北陸街道の要地として栄えた。1899年に開港場に指定され、1902年にロシア・ウラジオストクとの間に定期航路が設定された。敦賀港に列車駅が設けられ、シベリア鉄道を通じてヨーロッパへ向かう日本側の入り口として欧州世界に知られた。満州国建国後は朝鮮の羅津(現・北朝鮮)との間にも定期連絡船が作られた。戦後は重要港湾に指定され、臨海工業都市として発展。1960年代より原子力発電所の誘致が行われ、1969年、立石岬に原子力発電所が建設された。また1991年には白木地区に作られた高速増殖炉「もんじゅ」が稼働した(2016年に廃炉決定)。
6位 大野市 3万人
福井県東部に位置する、福井県内の自治体として最大の面積を有する市。中心市街は大野盆地に広がる。戦国時代、金森長近が大野城を築城し、江戸時代は土井氏4万石の城下町として栄えた。格子状に広がる古くからの町並みを残し、「越前の小京都」と呼ばれる。豪雪地帯にあたり湧き水が豊富で、水路も発達している。1968年、九頭竜ダムが完成した。
7位 小浜市 2万人
福井県南西部に位置し、若狭湾を望む市。古くから奈良や京都との結びつきが強く、日本海側の入口、若狭国の国府所在地として栄えた。近世は京極、酒井氏の城下町となり、明治の廃藩置県では一時小浜県の県庁所在地となる。近年は工業都市として発展している。
8位 あわら市 2万人
日本海を望む福井県の最北端に位置し、北東で石川県加賀市に接する市。2004年、坂井郡芦原(あわら)町と金津町が合併してあわら市が誕生した。縄文時代の遺跡が残り、古くからの人の集住が確認されている。室町時代、延暦寺との対立により本願寺の焼き討ち遭い、京より逃れてきた浄土真宗の僧・蓮如が吉崎御坊を建立。御坊周辺に寺内町が形成された。江戸時代には北国街道の宿場町として栄え、福井藩・金津奉行の関所も置かれた。明治期に開かれた芦原温泉には多くの旅館が軒を連ねる。
9位 勝山市 2万人
福井県北東部の豪雪地帯に位置する市。経ヶ岳山麓に位置する奈良時代建立の平泉寺白山神社は、白山信仰の越前側の拠点となった。柴田勝家の一族である勝安が勝山城を築城。江戸時代は勝山藩の藩庁が置かれ、小笠原氏8代の支配が続いた。九頭竜川舟運の終点であり、現・福井市や現・白山市などに通じる交通の要衝であった。明治期に製糸業が興り、勝山製糸会社が創業。羽二重やレーヨンの一大生産地となった。しかし戦後、機業の衰退とともに勝山の人口も減少傾向が続いている。
10位 丹生(にゅう)郡越前町 2万人
福井県中西部に位置し、日本海を望む町。町内は山がちである。イワシ、サバ、越前蟹などを特産とする。日本六古窯である越前の産地として知られる。
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