熊本県の都市・人口ランキングTOP10
熊本県の都市の人口ランキングです。
熊本県 人口 : 178万人 (2019年)
1位 熊本市 73万人
熊本県中部に位置し、有明海に面する同県の県庁所在地。律令時代は肥後国の国府が置かれた。室町時代に出田(いでた)氏が千葉城、鹿子木氏が隈本城を築城。江戸時代、加藤清正が隈本城や千葉城を含む敷地に新しい城を作り、名前も「熊本城」とした。すぐに細川氏が転封され、肥後熊本藩54万石の城下町として栄える。明治維新後の1877年の西南戦争では市街と熊本城の一部を焼失。1889年にも熊本地震に見舞われた。明治から大正期にかけて軍都として整備され、九州の中心都市として成長。1910年代に福岡市に抜かれるまで、熊本市は九州最大の都市だった。第二次大戦末期の1945年、熊本空襲の被害を受ける。戦後より現代に至るまで一貫して人口増加を続け、2012年に政令指定都市に移行。2011年には九州新幹線が全線開通し、熊本駅に新幹線駅が置かれた。2016年、気象庁震度級数最大の震度7を記録した熊本地震が発生。熊本城も甚大な被害を受け、城の完全な再建は2037年と見込まれている。
2位 八代(やつしろ)市 12万人
熊本県中南部に位置し、八代海に面する市。東で宮崎県に接する。「八代」の名は、天照大神の山稜がこの地にあったことから「社(やしろ)」と呼ばれたことに由来するという説がある。江戸時代、一国一城令が発令されていた中、特例として熊本藩内2つ目の城である八代城が作られ、熊本藩細川氏重臣の松井氏が幕末まで居城とした。江戸時代以来干拓が進んだ市西部での米作が盛ん。畳表の原料・いぐさの生産量は日本一である。毎年11月に八代神社で行われる「妙見祭」は(長崎くんち、博多祇園山笠と並ぶ)九州三大祭の一つで、「山・鉾・屋台行事」の1つとしてユネスコの無形文化遺産に登録されている。
3位 天草市 8万人
熊本県南西部、天草諸島の上島西半部と下島の大部分を占める離島市。九州本島とは東隣の上天草市に架かる前島橋や中の橋を通じて往来できる。2006年、2市8町が合併して天草市が成立。鎌倉時代は天草氏の地で、1549年のイエズス会伝道師フランシスコ・ザビエルの長崎平戸来航以降、キリスト教布教の中心地となった。キリシタンが弾圧された江戸時代は多くの潜伏キリシタンが住み、大江天主堂(1933年築)近くの﨑津集落は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」構成遺産の一部として世界遺産に登録されている。2000年、市内に天草空港が開港した。
4位 玉名市 6万人
熊本県北西部に位置し、島原湾に面する市。古来中国大陸との交流があり、近世以降、明や清との貿易で栄える。江戸時代は肥後米の積出港となった。現在も米作のほか、ノリ、アサリの養殖が盛ん。2011年、開通した九州新幹線鹿児島ルートの停車駅である新玉名駅が開業した。
5位 合志(こうし)市 6万人
熊本県北部に位置し、南で熊本市に接する市。2006年、合志町と西合志町が合併して合志市が成立した。地名は古来「加波志(かはし)」と呼ばれ、のちに「皮石」と表記されていた。市北西部に縄文後期の二子山石器製作遺跡がある。鎌倉時代、合志郡地頭の中原師員(もろかず)によって竹迫城が作られ、肥後国合志郡の中心地となる。戦国時代、島津氏に攻め入られるも、豊臣秀吉の九州征伐を受け島津氏は竹迫城を焼却して撤退した。市北部は阿蘇山の火山灰が体積してできた農地で、南部は熊本市のベッドタウンとして市街化が進んでいる。熊本市内より熊本電気鉄道が走っている。
6位 宇城(うき)市 5万人
熊本県中部に位置し、北で有明海、南で八代海に面する市。2005年、5町が合併して宇城市が成立した。中心市街・松橋はかつて大野川の河港として栄え、現在では有明海沿岸でのノリの養殖や八代海沿岸の干拓地での米作も盛んである。(天草諸島に通じる)市西端の三角港は重要港湾に指定されている。明治時代の洋館が残る(現港西に位置する)三角西(旧)港はかつて天草諸島の玄関口として栄え、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として世界遺産(文化遺産)に登録されている。
7位 荒尾市 5万人
熊本県北西部位置し、有明海に臨み北で福岡県大牟田市と接する市。大牟田市とは市街が連続している。古くは地頭・小代(しょうだい)氏の地。江戸時代は細川氏に支配された。明治期まで寒村だったが1897年、三井炭鉱万田坑が開鉱したことで町も発展。1918年に四山坑も開鉱し、一大炭鉱都市となる。鉄道網が整備され、戦前には陸軍造兵廠が作られるなど、隣接する大牟田市とともに工業都市として発展した。しかし戦後、万田坑(1951年)、四山坑(1953年)が閉鉱。1964年、三井鉱山の社有地を利用して果樹遊園地「三井グリーンランド(現・グリーンランド)」が開園した。現在は大牟田市のベッドタウンとしての性格も強い。三池炭鉱万田坑、三池炭鉱専用鉄道敷跡は「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として世界遺産(文化遺産)に登録されている。また有明海に面する国内最大級の干潟である荒尾干潟はラムサール条約に登録されている。
8位 山鹿(やまが)市 5万人
熊本県北部に位置し、北で福岡県、東で大分県に接する市。弥生時代後期から古墳時代前期にかけての環濠集落跡である方保田東原(かとうだひがしばる)遺跡がある。12世紀頃、県内有数の「山鹿温泉」が開かれ、温泉街、豊前街道の宿場町として賑わった。米、茶、果物の生産が盛ん。清酒や醤油の醸造所も多い。
9位 菊池市 4万人
熊本県北部に位置し、北で大分県に接する市。市内は阿蘇山の西麓にあたる。中世には豪族・菊池氏が隈府(わいふ)地区を中心地とし、肥後の一大中心地として「九州の京都」と称されるほど栄えた。熊本城築城以降、肥後の中心地は現・熊本市に移ったが、現在も菊池神社など菊池氏ゆかりの遺跡が多く残る観光地である。
10位 菊池郡菊陽町 4万人
熊本県北部に位置する市。野菜栽培や畜産を中心とした農村だったが、1971年、(益城町とまたがり)町内に熊本空港が移転し、同時期に近隣に九州自動車道熊本インターチェンジも開設されると、工場の移転が進んだ。それに伴い住宅建設も進み、隣接する熊本市のベッドタウンとして人口が増加している。2020年も人口増加率は県内2位で、今後も人口増が予測されている。
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