山形県の都市・人口ランキングTOP10

山形県の都市の人口ランキングです。


山形県 人口 : 109万人 (2019年)


1位 山形市 24万人

山形県東部に位置する同県の県庁所在地で、東で宮城県仙台市や川崎町に接する市。古くは駅制の「最上駅」があった地で、1357年、出羽国の按察使(あぜち)に任ぜられた斯波(しば)兼頼が山形城を築城。城下町および羽州街道、六十里越街道、笹谷街道が交わる宿場町として栄えた。江戸時代、最上義光が山形城を改築して奥羽地方最大の城に拡大させ、城下町も整備。義光は商業も奨励し、山形は出羽国57万石の本拠地として栄えた。しかし1622年、お家騒動により最上氏が改易された後は多くの大名が入れ替わり統治し、江戸末期には5万石まで減少していた。明治期の廃藩置県で山形県の県庁所在地となり、廃れていた山形城は取り壊され、歩兵三十二連隊の兵営地となった。古くから鋳物製造が盛んで、市南東の蔵王山にある温泉やスキー場は有名。1992年には在来線を利用した山形新幹線が開通し、福島を通じて首都圏と直通した。


2位 鶴岡市 12万人

山形県西部に位置し日本海を望み、南で新潟県に接する市。2005年、旧鶴岡市と4町1村と合併して新・鶴岡市が誕生した。合併によって酒田市を抜いて県内2位、面積では東北地方最大の自治体となった。平安時代に大泉荘となり、鎌倉時代は武藤氏が治め大宝城を築いた。江戸時代初期、最上義光がこの地を治め、酒田浜に上がった亀にちなんで名付けた「亀ヶ岡城」(旧・東禅寺城)に対し、大宝城を「鶴ヶ岡城」と改称。地名も「鶴ケ岡」と改められた。最上氏が改易となった後は酒井氏が統治し、庄内藩13万石の本拠地として城が拡張整備された。江戸から明治にかけ、加茂港が北前船の着く港町として賑わった。「庄内米」で知られる米の産地、酒造地として知られている。


3位 酒田市 10万人

山形県北西部、最上川河口の庄内平野に位置し、日本海に面する市。北で秋田県と接する。2005年、旧・酒田市と3町が合併して新・酒田市が誕生した。古くは「砂潟(さかた)」と書き、出羽国の国府所在地だったとされる。それまでも重要な港町だったが、1672年、商人・河村瑞賢が最上川から下関・大阪を経て江戸に至る西廻海運を確立してからは貯蔵米の集散地となり、多くの豪商が生まれた。明治以降、太平洋側の海運が盛んになると酒田は衰えたが、大正時代以降、工業港として整備された。1991年に鶴岡市と跨って庄内空港が開港した。


4位 米沢市 8万人

山形県南東部に位置し、福島県と接する市。全国有数の豪雪地帯に属する。鎌倉時代は長井氏が治め、米沢城を築いたとされる。室町時代は伊達氏の地となり、伊達政宗が豊臣秀吉によって転封を命じられるまでこの地を支配した。会津を支配していた上杉景勝(かげかつ)が、関ヶ原の戦いで西軍につき敗北したため米沢に減封となり、それ以降幕末まで米沢藩上杉氏の城下町となる。十代治憲が織物業を奨励し、明治以後も繊維業は米沢の主力産業となった。戦後より人口は9万人台を維持していたが、近年は減少傾向にある。


5位 天童市 6万人

山形県東部に位置する市。南北朝時代、北畠天童丸が城を築き「天童」氏を名乗ったことが地名の由来である。1584年に最上義光が天童氏を追い出し、江戸時代には織田氏の居館となり城下町が発展した。武士の内職として始められた将棋の駒の生産は、現在も天竜市産が全国生産の9割以上を占めている。天童温泉は県内有数の温泉地である。


6位 東根(ひがしね)市 4万人

山形県中東部に位置し、東で宮城県に接する市。中世、小田島氏が治め東根城が築かれた。近世は天領の他、山形藩、長瀞藩などによって分割統治されていた。第二次大戦前は海軍の舞鶴鎮守府神山練習飛行場があり、戦後、米軍や自衛隊基地に転用された後、1964年に山形空港となった。さくらんぼ東根駅周辺に商業施設の集積が進み、1970年代以降、人口は増加傾向が続いている。さくらんぼの生産量が全国一多い自治体で、さくらんぼの「佐藤錦」ブランドは東根市で作られたものである。


7位 寒河江(さがえ)市 4万人

山形県中部に位置する市。古代、相模国(現・神奈川県域)の寒川から入植してきた人々が、入江周辺に住み着いたことから「寒川の江」と呼ばれ、それが転じて「寒河江」と呼ばれるようになった。鎌倉時代から寒河江大江氏の城下町で、江戸時代には代官所が置かれた。さくらんぼの生産が盛んで、寒河江温泉も有名である。


8位 新庄市 3万人

山形県北東部に位置する市。多雪地帯に属する。戦国時代に日野氏が沼田城を築城。江戸時代は最上氏改易の後、戸沢氏が転封し、沼田城を整備。古くからあった清水城(現・大蔵村に所在)に対して沼田城を「新城」と読んだのが地名の由来とされる。新庄藩の城下町として栄え、戸沢氏の支配は明治維新まで続いた。最上地方の中心地となり、明治の廃藩置県では一時「新庄県」の県庁所在地となるも、1871年に山形県に併合された。昭和初期には大規模な開拓事業が行われた。


9位 南陽市 3万人

山形県南部、米沢盆地の北部に位置する市。赤湯地区は古くから温泉街、最上街道の宿場町として賑わい、宮内地区は熊野神社の門前町として発展した。明治から第二次大戦前にかけ養蚕業が栄える。1967年、旧・赤湯町、宮内町、和郷村が合併する際に市名が決まらなかったため、折衷案として中国の古語「南陽の菊水」にちなみ南陽町となった。市名にちなみ、中国河南省の南陽市とは姉妹都市の関係にある。2015年開館の南陽市文化会館は「世界最大の木造コンサートホール」としてギネス記録に認定されている。


10位 上山(かみのやま)市 3万人

山形県南東部に位置し、南東で宮城県に接する市。地名は「上の山形」の意に由来する。室町時代、僧・月秀が傷を癒やすツルを発見したと伝わる鶴脛湯(つるはぎのゆ)があり、温泉街は「上山温泉」として古くから知られる。1535年、上山義忠が上山城を築城。江戸時代は上山藩松平氏4万石の城下町、羽州街道の宿場町として栄えた。市の中心駅であるかみのやま温泉駅は山形新幹線停車駅でもある。


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