日本人が多く住む世界の都市ランキング

日本人が多く住む海外の都市のランキング(2021年度)です。



1位 ロサンゼルス都市圏 (アメリカ) 6万7501人

リトル・トーキョー

ロサンゼルスのダウンタウンにある全米最大の日本人街「リトル・トーキョー」は、アメリカへの日本人移民が始まったばかりの1885年、茂田浜之助が日本食レストランをここに開いたことに始まる。戦前には3万人ほどの日本人が住んでいたが、第二次大戦中、日系人は強制収容所に送られ、街はゴーストタウンと化した。替わりにアフリカ系アメリカ人が住み着き、一時「ブロンズビル」と改称されたが、戦後日本人が街に戻った。1970年代より芸術家も住み着き、一部が「芸術地区」に指定されている。現在は韓国系を中心としたアジア系が多く移住し日本人居住者はあまりいないが、日系ホテルや日本食レストラン、全米日系人博物館などがある日本文化を体験できる観光地として人気がある。リトル・トーキョーの西側には「リトル・オーサカ」(「トーキョー」の西に位置することが名前の由来)もあり、多くの日本食レストランが軒を連ねる。また、ロス南西郊のトーランス市には日系企業の支社が多く集まり、市の人口の約1割が日本人および日系人である。


2位 バンコク (タイ) 5万8783人

BTSエカマイ駅

1970年代より、バンコクの中心的繁華街で、欧米人も多く住む高級住宅街でもあるスクンビット・エリア(特にバンコク・スカイトレインBTSのナナ駅からエカマイ駅にかけてのエリア)に多くの日本人が居住するようになった。


3位 ニューヨーク都市圏 (アメリカ) 3万9850人

イースト・ビレッジ

マンハッタン南西部の「イースト・ビレッジ」は19世紀より、アイルランドやドイツ、ポーランド、ウクライナ移民などが住む移民労働者の街だったが、戦後よりヒッピーや芸術家が住み着き、現在ではジェトリフィケーション(高級化)が進んでいる。日本食レストランが多い地域で、ニューヨークで最も日本人が多く住む地区である。マンハッタン島を離れると、クイーンズ区のアストリアフォレストヒルズにも日本人が多く住んでいる。


4位 上海 (中国) 3万9801人

虹橋・古北

戦前、中国が欧米列強や日本に支配されていた時代、英米人などが住む「共同租界」に日本人も多く住んでいた。現在では、日本領事館がある(上海中心街から西の虹橋国際空港近くの)虹橋(ホンチャオ)・古北地区に多くの日本人が住み、日系デパートや日本食レストランも多く所在する。また中心金融地区の浦東にも日本人学校があり、日本人向けのコンドミニアムも多い。


5位 シンガポール (シンガポール) 3万6585人

クレメンティ駅(ウエストエリア)

シンガポール島西部(「ウエストエリア」)には日本企業が多く進出し日本人学校も多いため、邦人が多く居住している。


6位 ロンドン (イギリス) 3万2257人

イーリング区

ロンドン中心街から西のイーリング区には日本人学校があり、日本料理店も多いため、邦人が多く住んでいる。ロンドン中心部近くのセント・ジョンズ・ウッドも日本人が多く住む地域である。


7位 シドニー都市圏 (オーストラリア) 3万1405人

チャッツウッド

シドニー中心街より北にある「チャッツウッド」には、日本人のみならず中国人、韓国人など多くのアジア系住民が住んでいる。また中心街からハーバーブリッジを渡ったノースシドニーにも多くの日本人が住んでいる。


8位 バンクーバー都市圏 (カナダ) 2万6661人

ガスタウン

第二次大戦前までは中心街であるガスタウンの東に「ジャパンタウン」があったが、戦時中の日系人の強制収容をきっかけに、日本人街は衰退した。1990年代にも中心街に一時「リトル銀座」と呼ばれる日本人街があった。


9位 香港 (中国) 2万3791人

太古駅周辺

香港島の中心街から東に位置する太古駅周辺や、中国大陸方面へも鉄道アクセスの良い九龍半島の紅磡地区に住む日本人が多い。


10位 ホノルル (アメリカ) 2万3735人

ダウンタウン

ハワイには1900年ごろ、ハワイ島ヒロ地区に、サトウキビやコーヒー農園で働く日本人移民によってつくられた「椰子島町」「新町」とよばれる日本人街があった。しかし戦後の津波被害により公園やゴルフ場となり街は消滅した。現在ではオアフ島のホノルルに多くの日本人が住んでいる。


11位 メルボルン都市圏 (オーストラリア) 1万9896人

ブライトン

メルボルン中心街から南郊のブライトンコールフィールド、東郊のキャンバーウェルに日本人が多く住んでいる。


12位 サンフランシスコ都市圏 (アメリカ) 1万9765人

ジャパンタウン

サンフランシスコへの日本人の移民は19世紀末に始まり、グラント・アベニューのチャイナ・タウンに多くの日本人が住んでいた。1906年のサンフランシスコ大地震により居住地を失った日本人は、サンフランシスコ中心街より西のウエスタン・アディションに住むようになり「ジャパン・タウン」と呼ばれるようになった。1968年には商業施設「日本文化貿易センター(ジャパンセンター)」がオープン。1980年代には再開発が行われ、日本資本も投入された。


13位 トロント都市圏 (カナダ) 1万6878人

ノースヨーク

トロント市北部のノースヨーク地区に多くの日本人が住んでいる地域がある。またノースヨークはずれには「Jタウン」と呼ばれる日本人向けの商店街もある。


14位 クアラルンプール (マレーシア) 1万6404人

KLCCパーク

ペトロナスツインタワーのある再開発地区・クアラルンプールシティセンター(KLCC)のコンドミニアムや、同じく2000年代に入ってから開発された中心街北西に位置する高級住宅街のモント・キアラに多くの日本人が住んでいる。


15位 サンノゼ都市圏 (アメリカ) 1万5498人

ジャパンタウン

サンノゼ中心部より北に位置する「サンノゼ・ジャパンタウン」は戦後、強制収容所から戻った日本人の拠点となった。現在日本人の多くは郊外に住むようになったが、日系アメリカ人博物館やサンノゼ仏教教会別院、和食店などがあり、日本文化を体験できる観光地として人気がある。ロサンゼルス、サンフランシスコと並ぶ、米国内に現存する3つの日本町の一つであり、歴史地区に指定されている。


16位 ホーチミン (ベトナム) 1万2481人

1区のグエンフエ通り

ホーチミン1区、サイゴン川近くを走るレタントン通りの、交差するトンドゥックタン通りとタイバンルン通りにかけてのエリアに和食店などが立ち並び、日本人街として知られる。在住している日本人も1区に多い。


17位 台北 (台湾) 1万2377人

林森北路

「林森北路」は台北の目抜き通りの名前であるが、そのうち中山駅周辺に位置する繁華街の通称でもある。台湾の日本統治時代から続く日本人街で、現在も日本人向けの飲食店が多い。


18位 ソウル (韓国) 1万2201人

東部二村洞の二村駅

漢江北沿いの龍山区東部二村洞(トンブイチョンドン)は高層マンションが立ち並ぶ住宅街で、1970年代より日本人が多く住むようになった。和食レストランが軒を連ね、日本語対応の病院もある。


19位 シカゴ都市圏 (アメリカ) 1万1973人

アーリントン・ハイツ

中心街北のノース・クラーク・ストリートにはかつて日本人街があり、日系人ギャングのモンタナ・ジョーが活動していたことで知られる。中心市街より北西に位置する、オヘア空港近くのアーリントン・ハイツは治安が良く、日本人が多く住んでいる。


20位 ブリスベン都市圏 (オーストラリア) 1万1915人

中央業務地区(CBD)

ブリスベン中心地の中心業務地区(CBD)に多くの和食店が集まっている。


21位 シアトル都市圏 (アメリカ) 1万1583人

パナマ・ホテル

19世紀末ごろ日本-シアトル間で海路が開かれ、1910年ごろには約5000人の日本人がシアトルで暮らしていた。ダウンタウン南、インターナショナル・ディストリクトの南ジャクソン通りに現存するに国定歴史建造物であるパナマ・ホテルは、渡米してきた日本人向け宿泊施設として1910年に日系人建築家・小笹三郎氏によって設計された建物で、周辺は全米有数の日本人街として発展した。日本人街は第二次大戦勃発に伴う日系人の強制収容によって廃れたが、シアトルには現在も多くの日本人が暮らしている。


22位 パリ (フランス) 1万1230人

サン=タンヌ通り

パリ中心部の1区と2区にまたがるサン=タンヌ通り一帯はもともと性的マイノリティの多く集まる地域だったが、1980年代より和食レストランが多く立ち並ぶようになり、日本町として知られるようになった。


23位 サンパウロ (ブラジル) 1万1193人

リベルダーデ

1908年、コーヒー農場での労働を目的として入植した日本人移民を皮切りに、ブラジルには現在約190万人の日系人が住んでいると言われるが、戦後より市中心部に位置するリベルダーデ地区に世界最大の日本人街が形成された。地区には「大阪橋」と名付けられた橋と鳥居があり、日本関連の商店が多く立ち並ぶ。近年では韓国、中国系住民も多く住むようになり「東洋街」とも呼ばれる。


24位 ゴールドコースト (オーストラリア) 1万522人

サーファーズ・パラダイス

日本のバブル経済期、サーファーズ・パラダイス地区はじめ日本企業による多額の投資が行われ、ホテルやゴルフ場など、観光施設が整備された。バブル崩壊後日本企業の多くは撤退したが、現在も日本人に人気の居住地である。


25位 オークランド都市圏 (ニュージーランド) 1万486人

ダウンタウン・ウォーターフロント

人口165万人のニュージーランド最大の都市オークランドは、人口の3割がアジア系住民であり、日本人約1万人のほか、中国系が約9万人、インド系が約7万人、フィリピン系が約3万人、韓国系が約2万人が住んでいる。

参考 : 外務省


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