モンゴルの都市・人口ランキングTOP10
モンゴルの都市の人口ランキングです。
モンゴル国 人口 : 327万人 (2020年)
1位 ウランバートル 146万人
by Zazaa Mongolia
モンゴル中央北に位置する同国の首都。国内人口の約45%がウランバートルに集まるが、市内の人口密度は311人/k㎡と低い。標高約1300mの高地にあり、年平均気温は−0.14℃と寒冷である。長らく草原地帯だったが、17世紀、チベット仏教(ラマ教)の活仏・ジェプツンダンバ・フトクトの宮殿が建立されると、当地は「宮殿」を意味する「オルゴー」と呼ばれる、ラマ教の聖地となった。遊牧民族である彼らはその後20回以上にわたり周辺地域で移動を繰り返したが、18世紀末にトーラ川北岸にあたる現市街の位置に落ちつくと、ロシアや清との交易で栄えた。このころは「大寺院」を意味する「イフ・フレー」や、この地を支配していた清国からは「庫倫(クーロン)」などと呼ばれていた。1911年に清で辛亥革命が起きると、現在のモンゴル国にあたる外モンゴルが独立を宣言(内モンゴルは現在も中国の自治区)。1924年、ソ連の支援によりモンゴルは主権国家を樹立し、イフ・フレーはモンゴル語で「赤い英雄」を意味する「ウランバートル」と改称され、同国の首都となった。街並みは旧ソ連の影響を色濃く受け、多くの住民が郊外の「ゲル地区」の簡易住宅に住むが、1992年のモンゴル民主化後は中心部での開発が急速に進み、格差の拡大や治安の悪化、大気汚染などが社会問題となっている。
2位 エルデネト 10万人
モンゴル北部に位置する鉱山都市。1970年代にこの地でアジア最大の銅鉱山が発見され、1975年に人口4000人ほどの町も作られた。1978年に旧ソ連とモンゴルが合同で作ったエルデネト鉱業会社(現在はモンゴル単独の国営企業)による採掘が行われ、そこにおける銅の採掘と精製による収入は、モンゴルのGDPの13%ほどを占める。ロシアからの労働者も多く住んでいる。
3位 ダルハン 8万人
by Lady Anu
モンゴル北部に位置する町。モンゴル語で「鍛冶屋」を意味するこの都市は1961年、旧ソ連を中心とした東側諸国の経済共同体・コメコンの支援を受けて工業都市として建設された。シャリンゴル炭田が近郊にあり、それを動力源としてモンゴル有数の工業都市に発展した。
4位 チョイバルサン 4万人
by Mice09090
モンゴル東部に位置する町。19世紀初頭に入植が始まり、20世紀初頭には東モンゴルの中心地となった。それまで「バヤン・トゥメン」と呼ばれていたが、「モンゴルのスターリン」とも呼ばれた革命家、ホルローギーン・チョイバルサン生誕の地であることにちなみ、1941年に現市名に改められた。市内や近郊に、空港やシベリアに通じる鉄道を擁する交通の要衝であるが、1991年のソ連崩壊によって経済的後ろ盾だったソ連を失ったことで、都市経済は衰退している。
5位 ムルン 4万人
by Alex Ang
モンゴル北部、ハンガイ山脈の北麓の標高約1280mに位置する町。19世紀はじめにデルゲル川ほとりに建てられた修道院を中心に町が広がり、60もの寺院や修道院が建ち、2500人ほどの僧が住むチベット仏教の中心地となった。しかし共産モンゴル成立後、ソ連・スターリンの影響下にあった内相チョイバルサンがチベット仏教の粛清を推し進め、ムルンにあった宗教施設もすべて破壊された。1990年代になって小さな修道院が再建されている。現在では空港や高速道路が整備された交通の要地である。
6位 ウルギー 3万人
by Nahcamuk
モンゴル西部に位置する町。モンゴルの西隣に暮らすカザフスタン人が、拡大するロシア帝国から逃れてこの地に住み着いた。1930年代の大粛清の時代を経た現在も、カザフスタン人が市内人口の9割ほどを占め、カザフ語も公用語である。1991年のソ連崩壊とカザフスタン共和国の成立により、一時市内のカザフ人の多くがカザフスタンに移住したが、近年のモンゴルの経済成長に伴い、再びカザフ人が戻ってきている。市内にあるウルギー空港からカザフスタンの首都アスタナへの不定期便が就航している。
7位 ナライハ 3万人
by Alex Ang
モンゴル中部北、首都ウランバートルの南東に位置する町。ウランバートルの行政地区の一つだが、ウランバートル中心市街とは草原で隔てられており、事実上独立した町である。1915年に炭田が発見されると中国の貿易商によって採掘が始まり、それに伴い町も作られた。1922年に炭田はモンゴルが国有化。1938年には鉱物の積み出しを目的として、モンゴル初の鉄道がナライハとウランバートル間で敷設された。市内には空港のほか、観光地として有名な広大なテレルジ国立公園がある。初のモンゴル出身力士である旭天鵬の出身地。
8位 アルバイヘール 3万人
by Torbenbrinker
モンゴル中部、標高1844mの高地に位置する町。地名はモンゴル語で「大麦の大草原」を意味する。社会主義時代は旧ソ連軍の司令部が置かれていたが、ソ連崩壊後、跡地に公園や体育館などが整備された。中心部の広場には最近整備された国立劇場があり、モンゴル国内で最も商業施設が整っている町の一つである。
9位 バヤンホンゴル 3万人
by JamesBugsh
モンゴル南部、標高約1900mの高地に位置する町。地名はモンゴル語で「豊富な栗毛」を意味する。1980年代に工業団地が作られた。市内に空港があり、ウランバートルと航空路が結ばれている。
10位 ホブド 3万人
モンゴル西部、アルタイ山脈の山麓・標高約1400mに位置し、ホブド川を望む町。18世紀初め、この地を征服した清がモンゴル西域の守りの要地として城を築いたのが町の始まり。18世紀半ばに現市街の位置に町が移され、建立されたラマ教寺院が町の中心となった。ロシアとの交易が都市経済を支える。清の崩壊後、「ジルガランタ」と改称したが、1963年に現地名に戻された。多くの少数民族が暮らす町としても知られている。
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