アメリカ・カリフォルニア州の都市・人口ランキングTOP10

アメリカ・カリフォリニア州の都市の人口ランキングです。


カリフォルニア州 人口 : 3923万人 (2021年度)


1位 ロサンゼルス 384万人

by Prayitno

カリフォルニア州南部に位置する都市。インディアンの地だった当地は16世紀に白人により発見された。1781年にスペインによって都市が作られ「天使の女王の町」と名づけられたが、その一部の「天使」が現在の地名として残っている。1821年にメキシコがスペインから独立したことでメキシコ領となり、1846年の米墨戦争前後に「カリフォルニア共和国」として僅かな期間独立した後、1848年、メキシコに勝利したアメリカに組み込まれた。19世紀末に油田が発見されると工業が発展し街は拡大。温暖で天気がよく、地形も変化に富んでいたことから映画制作にうってつけで、20世紀初頭から北部のハリウッドで映画産業が栄えた。また第二次大戦中には航空機産業も急伸。1900年に10万人だった人口は1960年には248万人まで膨れあがった。世界に類を見ないほどの自動車偏重の都市であり、渋滞と大気汚染が問題となっている。地震の被害にもたびたび遭遇し、犯罪やドラッグ汚染も深刻である。また人種のるつぼのような都市であり、1992年には人種問題から発展したアメリカ史上最大規模の「ロス暴動」が起きている。一方で同国最大の工業地帯として通信機、コンピュータ、自動車、航空宇宙産業など高度産業が発達し、世界のポップカルチャーの中心地でもある。2028年には1932年、1984年以来三度目の夏季オリンピック開催が予定されている。


2位 サンディエゴ 138万人

カリフォルニア州南部の都市。一部飛び地となっており、メキシコとの国境に接する。16世紀、スペインがはじめて海路でこの地に到着する。18世紀、フランシスコ会がスペイン領メキシコを経てサンディエゴに入り、カリフォルニアで初めての伝道所を建設。伝道所を中心にヨーロッパ人による集落が形成された。米墨戦争の結果、1846年にメキシコからアメリカに組み込まれた。現在は海軍の大規模な基地があり、航空機産業が盛んである。美しいビーチと自然保護区があり、避寒地として多くの観光客を集める。


3位 サンノゼ 98万人

by FASTILY

サンフランシスコから南東約70kmのサンタクララ谷に位置する都市。都市名はスペイン語で「聖ヨセフ」を意味する。1777年にスペイン軍の補給基地として建設される。カリフォルニア州初期の州都であり(現在はサクラメント)、1864年にサンフランシスコ鉄道が開通した後は周辺の農地で生産された農産物の集散地として発展した。20世紀に入るとサンフランシスコ都市圏の拡大により人口が急増し、1970年代後半からは半導体・コンピュータ関連の産業が集積する「シリコンバレー」の中心都市となる。富裕層が多く、全米一安全な都市であるとする調査もある。


4位 サンフランシスコ 81万人

カリフォルニア州の北部に位置する港湾都市。面積121k㎡ほどの小さな街であり、寒暖の差が少ない地中海式気候に恵まれる。1769年、スペイン王の命を受けた伝道師によって要塞が設置され、当地は「イエバ・ブエナ」と名付けられた。1821年にはロシアが進出し、近郊に基地フォート・ロスを建設している。1822年、メキシコがスペインから独立しメキシコ領となる。米墨戦争でのアメリカの勝利により1846年に米領となり、聖フランシスコに由来する「サンフランシスコ」に改名した。そのころ金鉱脈も発見されゴールドラッシュで人口が急増。1869年に大陸横断鉄道が完成したことで商業都市へと発展した。1906年、1989年には大地震の被害を受ける。市の中心、モンゴメリー街は「西のウォール街」と称される金融の中心。1990年代後半以降、IT系を中心とするベンチャー企業が多く興り、超富裕層の比率は全米で最も高い。アメリカで最も物価の高い都市であるとの調査もある。米国最大のチャイナタウンがあり、漢字圏では「桑港」、「三藩市」、「旧金山」などと表記される。


5位 フレズノ 54万人

by Grant Porter

カリフォルニア州中部、海岸山脈とシエラネバダ山脈に挟まれたサン・ホアキン谷の中心都市。ヨセミテ国立公園への入り口にあたり、観光拠点となっている。18世紀終わり、スペインによって入植が始まり、スペイン語でトネリコの木を意味する「フレズノ」と名付けられた。1872年、セントラル・パシフィック鉄道(現ユニオン・パシフィック鉄道の一部)が開通したことによって町が形成され、今も昔も綿花や果樹の栽培といった農業が主産業である。日系の農業移民も古くから入植していたが、第二次大戦時は日系人の強制収容所が設置された。戦前よりオスマン帝国の迫害を逃れて移住してきた東欧のアルメニア人が人口の1割を占め、全米有数の東南アジアにルーツを持つモン族のコミュニティもある。現在では人口の約半数は非白人である。


6位 サクラメント 52万人

by David Mark

カリフォルニア州中北部、コースト山脈とシエラ・ネバダ山脈に挟まれたセントラル・バリーの中心に位置する、カリフォルニア州の州都。1893年、開拓のためスイスから入植したジョン・サッターがこの地を「新スイス」を意味する「ヌエヴァ・ヘルヴェティア」と命名。1848年の金鉱の発見とともにゴールドラッシュが起こり、町はにわかに発展した。その後サッターの子、アウグストゥス・サッターが、この地を流れるサクラメント川にちなんで「サクラメント」と改称した。1864年にはサクラメントからアメリカ東部へと伸びるセントラル・パシフィック鉄道が敷設される。現在では大陸横断鉄道、南北縦断鉄道、2本の大陸横断ハイウェーが通る交通の要地で、ハイテク産業や航空宇宙産業が発達している。


7位 ロングビーチ 45万人

by Darkest tree

カリフォルニア州南部、サンペドロ海峡に面する都市。1827年よりアメリカ東部からの入植がはじまり、1888年に「ロングビーチ」として正式に自治体となった。海岸保養地として発展したが、1921年に油田が発展されると都市化が急速に進んだ。戦後はカリフォルニアの重要な港として工業化が進展し、ロサンゼルス都市圏の一部として急成長した。1967年から停泊しているイギリスの豪華客船クイーン・メリー号は、現在ではホテルやショッピングモール、博物館に改装され、人気を集めている。


8位 オークランド 43万人

by Robert Campbell

カリフォルニア州西部に位置し、サンフランシスコ湾を挟んでサンフランシスコに隣接する港湾都市。1850年代、カリフォルニアでのゴールドラッシュに伴うサンフランシスコの地価高騰により、安価な居住地を求めてきた人々が住むようになる。またアヘン戦争に端を発する混乱を逃れた中国系移民も多く住み着いた。町は発展し、1868年にはセントラル・パシフィック鉄道の終着駅となる。1904年のサンフランシスコ大地震により、サンフランシスコから多くの人々が流入し、都市は大きく成長した。1936年にサンフランシスコとの間にベイブリッジが開通。第二次大戦中は軍需都市として栄えるも、戦後から1990年代にかけ、長らく人口減少が進んだ。治安の悪化も深刻で、州内で最も人口あたりの殺人率の高い都市の一つである。一方で人種的多様性に富んだ都市としても知られ、美術館や芸術家の密集度が全米一高い都市であるとの調査もある。


9位 ベーカーズフィールド 40万人

by Bobak Ha’Eri

カリフォルニア州南部、サンフランシスコとロサンゼルスの中間に位置する内陸都市。サン・ホアキン谷南端部にあたる。18世紀終わりにスペイン人がこの地に到達した後も陸の孤島であったため、先住民族のヨクツ族がコミュニティを維持していた。しかし1840年代に始まるカルフォルニアのゴールドラッシュでは、この地で金鉱に加え油田も発見されたため、入植者が急増した。1860年、当地に移り住んだ一人であるトーマス・ベイカー大佐にちなみ、市名が「ベーカーズフィールド」と名付けられた。石油を動力源として工業が発展し、周辺で採れる農作物の集散地としても栄える。しかし、1952年の大地震とそれに伴う洪水被害で市街や農地は壊滅的な被害に遭遇。その後町は復興を遂げ、現在人口は1960年代比で7倍ほどに急増している。全米有数のヒスパニック系住人の多い都市で、人口の約半数を占める。


10位 アナハイム 34万人

by Scottb211

カリフォルニア州南部、ロサンゼルスの南東40kmに位置する都市。隣接するロサンゼルスからサンタアナにかけて都市圏を形成している。1857年、ブドウ農園用の土地を探していたサンフランシスコのドイツ系農家が集団で入植したのが町の始まり。近くを流れるサンタアナ川の「アナ」と、ドイツ語で家庭を意味する「ハイム」をあわせて「アナハイム」と命名された。農業が主産業だったが、1950年代よりロサンゼルスのベッドタウンとして急速に都市化が進展した。1955年に世界初のディズニーランドが作られ、1966年にはロサンゼルスから大リーグのエンゼルスが移転。現在に至るまでディズニーランドは拡張を続け、コンベンションセンターやホテルなどが集まる観光都市として知られる。


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