ハンガリーの都市・人口ランキングTOP10

ハンガリーの都市の人口ランキングです。


ハンガリー 人口 : 967万人 (2023年)


1位 ブダペスト 175万人

by Jakub Hałun

ハンガリー中北部に位置する同国の首都。19世紀、ドナウ川を境に西の「ブダ」と東の「ペスト」が合併して「ブダペスト」が誕生した。ブダの北にあたる旧市街「オーブダ」は、古代ローマ・パンノニア属州の首都・アクインクムの地。10世紀、この地にハンガリー語を話すマジャル人が入植し、13世紀のモンゴル来襲後、オーブダの南に位置する「ブダ」の丘にハンガリー王の王宮が築かれた。14世紀にハンガリー初の大学が、15世紀にはコルヴィナ文庫が置かれるなどルネサンス文化が花開くが、16世紀にオスマンに支配されイスラム化も進んだ。ドナウ川東の「ペスト」は低地が広がる氾濫原だったため発展が遅れたが、ブダ側が山がちで開発余地が少なかったことなどから、1873年に両都市が合併。新生オーストリア・ハンガリー帝国第二の都市・ブダペストが成立した。マジャル人に加えユダヤ人も増加したが、第二次大戦時は親ナチスの極右・矢十字党による迫害により、25万人ものユダヤ人が命を落としたとされる。独ソ戦の舞台ともなり市街の多くが破壊されたが、戦後の共産ハンガリー体制下で復興を達成。1987年にドナウ川と市街が世界遺産に登録された。1980年代に人口は210万人に達したが、民主化後は郊外への移住が進み、人口は減少傾向にある。


2位 デブレツェン 20万人

ハンガリー東部に位置する都市。10世紀にマジャル人が到来し、14世紀に都市権を獲得。16世紀半ば、宗教改革の波が吹き荒れる中、カルヴァン派(プロテスタント)の拠点となる。その後オスマン帝国に支配されるもデブレツェンでのキリスト教の信仰は容認され、大学や印刷所が所在する文化都市として発展。19世紀半ば、ハプスブルク家からの独立を目指す「ハンガリー革命」が沸き起こるとデブレツェンはその拠点となったが、運動はすぐに頓挫した。第二次大戦中は、親ナチス政権に対抗する臨時政府がデブレツェンに打ち立てられる。現在もハンガリーの文化、経済の中心地の一つであり、鉄道交通の要衝でもある。


3位 セゲド 16万人

by Váradi Zsolt/Riener Ferencné

ハンガリー南部のセルビア、ルーマニア両国の国境近くに位置する都市。町を流れるティサ川の氾濫によって築かれた肥沃な土壌を利用した、パプリカの栽培が盛んである。ローマ帝国に属し、5世紀にフン族が侵入。ハンガリー王国成立後の13世紀に都市権を獲得した。ティサ川船運の川港として栄え、岩塩や木材の集散地となった。19世紀のハンガリー独立運動では一時政府が置かれ、第二次大戦では反ナチスの拠点ともなった。大学や博物館などが多く、温泉地としても知られる。


4位 ミシュコルツ 15万人

by Rodrigó

ハンガリー北東部に位置する都市。10世紀、マジャル人が住むようになり、14世紀からぶどうの栽培が始まった。18世紀にハンガリー最初の製鉄所が作られて以降、ハンガリー有数の工業都市として発展した。大学も多く、郊外のリラフュレドには保養地である。


5位 ペーチ 14万人

by Takkk

ハンガリー南西部に位置する都市。4世紀のローマ時代には「ソピアネ」と呼ばれ、このころ作られた地下墓坑(カタコンベ)は「ペーチ(ソピアネ)にある初期キリスト教墓地遺跡」として世界遺産に登録されている。9世紀にフランク王国、モラビア王国に支配され、9世紀終わりごろからマジャル人の入植が始まった。11世紀に(カトリックの)司教座が置かれ、宗教中心地となり、14世紀にはハンガリー最古の大学もこの地に開かれた。16、17世紀のオスマン帝国時代に作られた旧モスクも今に残る。ハンガリーを代表する高級陶磁器ジョルナイ発祥の地。


6位 ジェール 13万人 

by Christo

ハンガリー北西部、スロバキアとの国境に近くに位置する都市。ドナウ川とその支流など、四つの川が交わる地にある。ローマ時代に「アラボナ」の名で町が作られ、マジャル人到来後はドナウ川水運の要地として栄えた。第二次大戦後、機械金属工業が発展し、工業都市としても知られるようになった。


7位 ニーレジハーザ 11万人

ハンガリー北東部に位置する都市。13世紀はじめに「ニール」(「樺の木」の意)の名で歴史に現れる。オスマン帝国時代、17世紀まで町は荒廃したが、18世紀にスロバキア人の入植が始まり、19世紀に鉄道が敷設されると都市化が始まった。周辺は農村地帯で、じゃがいもやとうもろこしの集散地である。近郊の温泉湖・ショーシトージョージフュルデーは古くからの観光地である。


8位 ケチケメート 11万人 

by bree88

ハンガリー中部、ドナウ川とティサ川の中間に位置する都市。10世紀ころから集住が始まり、14世紀に都市特権を得る。オスマン帝国領時代に発展し、19世紀よりワインの生産、集散地として栄えた。ハンガリーを代表する作曲家・民族音楽研究者のコダーイ・ゾルターンの出身地。


9位 セーケシュフェヘールバール 9万人 

by Hide-sp

ハンガリー中西部に位置する都市。都市名はハンガリー語で「白い城」を意味する。古代ローマ時代に「ゴルシウム」、「ヘルクリア」などと呼ばれていたハンガリー最古の都市の一つである。マジャル人定住後の11世紀、初代ハンガリー王・イシュトバーン1世が大聖堂を建設。16世紀まで大聖堂で国王の戴冠式が執り行われ、歴代国王もこの地に埋葬されている。オスマン帝国時代は「白い都市」を意味する「ベオグラード」と呼ばれイスラム化したが、都市は衰退。オーストリア・ハンガリー帝国時代に復活し、戦後は工業都市として発展した。


10位 ソンバトヘイ 7万人 

by Pennyjey

ハンガリー西部、オーストリアとの国境ほど近くに位置する都市。紀元前43年、古代ローマのクラウディウス帝によって町が作られ、上パンノニア属州の州都として栄えた。4世紀には早くも司教座が置かれている。ハンガリー王国時代もヴァシュ地方の首都。その後に始まるオスマン帝国の支配を免れたため、大聖堂や教会などハンガリー王国時代の建築物が今に残っている。オーストリアへの鉄道交通の要地である。


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