チリの都市・人口ランキングTOP10
チリの都市の人口ランキングです。
チリ共和国 人口 : 1843万人 (2022年)
1位 サンティアゴ 626万人
by Deensel
正式名称サンティアゴ・デ・チレ 、通称「サンティアゴ」は、チリ中央・アンデス山麓の標高520mの高地盆地に位置する同国の首都。16世紀、スペインによって町が建設され、19世紀の独立戦争後、チリ共和国の首都となった。1879年から1884年まで、鉱物資源である硝石を巡りボリビア、ペルー、チリの間で「硝石戦争(太平洋戦争)」が勃発し、チリが勝利。ペルー、ボリビアから獲得した領土より産出される硝石によってチリは南米随一の強国に成長し、それに伴い首都サンティアゴも発展した。1985年に地震が発生し、中心部の歴史的建造物が破壊される。1990年、首都機能をサンティアゴに残したまま、国会議事堂が約120km離れたバルパライソに移転した。
2位 プエンテ・アルト 56万人
by Danny.bastian
チリ中央、サンティアゴ大都市圏の南に位置する都市。都市名はスペイン語で「高い橋」を意味する。古くからぶどうの産地で、ワインの生産が盛ん。1980年代に公営住宅が整備され、サンディアゴのベッドタウンとして人口が激増した。2005年には地下鉄も延伸された。
3位 アントファガスタ 35万人
by Marcos
チリ北部に位置し、太平洋に面する都市。もともとはボリビア領で、19世紀後半から20世紀前半にかけ、(市が属する)アタカマ砂漠で硝石や銀、銅などの採掘が始まると、その積出港として栄えた。1879年に硝石の掘削権を巡ってボリビアとチリの間で戦争が勃発(「硝石戦争(太平洋戦争)」)。1884年に戦争に勝利したチリの領土となる。海流の影響により夏でも気候は冷涼である。
4位 ビニャ・デル・マール 32万人
by G. Küppers
チリ中部に位置し、太平洋を望む観光都市。首都サンティアゴの北西約120kmに位置する。先住民のチャンゴ族からは「ペウコの谷」と呼ばれていた地。ビニャ・デル・マールの西隣には観光地としてしられるバルパライソがあり、市はバルパライソ大都市圏に属している。19世紀なかば、バルパライソとサンティアゴを結ぶ鉄道が開通するとその中間点にあるビニャ・デル・マールにも駅が設置され、町はバルパライソの衛星都市として発展。ほどなくホテルの建設も始まり、20世紀初頭にはチリを代表するビーチリゾートへと成長した。
5位 バルパライソ 28万人
by Javier Rubilar
チリ中部、首都サンティアゴの西北約100kmに位置し、太平洋を臨むチリ最大の港湾都市。都市名はスペイン語で「天国の谷」を意味する。スペイン植民地時代は寒村だったが、1818年のチリ独立後に貿易港として解放されると、南米大陸南端のマゼラン海峡を通過してくるヨーロッパ船との貿易で栄えた。1914年のパナマ運河開通により主要航路から外れ、また1906年と1971年の大地震などで町は衰退した。1990年にサンティアゴから国会が移転し、チリの立法首都となる。サンティアゴやアルゼンチンのメンドーサに伸びる鉄道の起点がある鉄道交通の要衝。19世紀中頃から市内の丘陵地帯を登る屋外エレベーターの「アセンソール」が多数設置され、現在も約10基ほどが運行されている。2003年、19世紀から20世紀初頭の建築物が残るカラフルな街並みが「バルパライソの海港都市とその歴史的な町並み」として世界遺産に登録された。
6位 テムコ 26万人
by Héctor Montero
チリ中南部に位置する都市。古くから現在にいたるまでインディオのアラウカノ族(マプチェ族)が多く住む地で、支配者であるスペインやチリに対し、激しく抵抗を繰り広げてきた歴史がある。近郊のビヤリカ湖を中心とする湖沼観光の拠点地。
7位 サン・ベルナルド 24万人
by 1029jadas
サンティアゴ大都市圏の南部に位置する都市。16世紀にスペインに征服される以前はインカ帝国支配下のピカンチェ族(マプチェ族)が住んでいた。19世紀初めのチリ独立後、近郊を流れるマポチョ川とマイポ川を結ぶマイポ運河建設に伴い、町は土地と水利用の権利を国に売却。その売却益にもとに都市の建設が始まった。町は、チリを独立に導いたベルナルド・オイギンス将軍にちなみ、「サン・ベルナルド」と名付けられた。19世紀半ばに鉄道が開通。20世紀初頭にかけ、近郊のサンティアゴの富裕層の避暑地として発展した。しかし1985年の地震とその後の人口増加および不動産の乱開発により、町はサンティアゴのベッドタウンへと性格を変え、数多くあった大邸宅は集合住宅やショッピングモールへ転換された。
8位 プエルトモント 24万人
by Balou46
チリ中南部、レロンカビ湾奥に位置する港湾都市。ドイツは1850年代から1870年代にかけてチリ中部地域への移民を行っていたが、プエルトモントは1853年にドイツ移民によって設立された都市である。漁港および周辺で採れる小麦やじゃがいもの集散地として発達した。バルパライソから伸びるチリ国鉄の南の終点である。
9位 タルカ 23万人
チリ中央部、首都サンティアゴから240km南に位置する都市。スペイン統治時代の17世紀末、現在の市街より南の位置に町が設立されたが、土地が痩せていて農業に適さなかったため集落は消滅。18世紀半ばに現在の位置で町が再建され、サンティアゴとコンセプシオンという国内の二大都市の中間にある街として発展した。19世紀半ばより工業都市としても成長が始まる。1928年の大地震では市街の4分の3が破壊されたが復興を遂げ、1960年代以降人口が急増した。2010年にも大地震に遭遇し、旧市街の建物の多くが崩壊した。
10位 ランカグア 23万人
by R.A.T.P.
チリ中部、首都サンティアゴから87km南に位置する都市。古代、マプチェ族によってカチャポアル川に吊り橋が架けられ、15世紀にこの地を征服したインカ帝国は、この橋を伝って南部に遠征したと言われる。スペイン統治時代の18世紀半ばに都市が建設され、スペイン風の碁盤の目の街並みが整備された。スペインからの独立戦争では「ランカグアの戦い」の地となり、チリ独立後、20世紀初頭から発展が始まった。1970年代以降、近郊のセウェル鉱山の労働者が、財政難のセウェルからランカグア市内に移住させられたことで、人口が急増。1990年代にはショッピングセンターも多く建設され、人口は増加傾向が続いている。
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