南アフリカの都市・人口ランキングTOP10

南アフリカの都市の人口ランキングです。


南アフリカでは1990年代後半より行われた自治体改革により、一部の中心都市では都市圏が自治体として発足しましたが、ここでは以前の自治体の枠組みを残している「メインプレイス」単位でランキングを算出しています。

南アフリカ共和国 人口 : 5875万人 (2019年)

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1位 ソウェト 127万人

ヨハネスブルグ南西に位置する、南アフリカ最大の「タウンシップ」。タウンシップはアパルトヘイト(人種隔離政策)時代、「非白人の土地」を意味した。19世紀末、ヨハネスブルグで金脈が発見されると、それを目当てに多くのアフリカ系住民が移住したが、疫病が流行したため彼らはソウェトに隔離移住させられた。1948年にアフリカーナー(アフリカに移民した白人)系の国民党が政権を取るとアパルトヘイトが本格化。ソウェトは黒人隔離地区に指定され、各地から黒人が強制移住させられた。彼らは水道もない貧しい生活を強いられ、ソウェトは人口100万人を超える巨大なスラム街となる。ちなみに「ソウェト(SOWET)」とは”South Western Townships”(南西居住地区)のそれぞれ頭の文字を取って1963年に決定されたものであり、それまでは地域の総称はなかった。黒人は商売や集会、生活にいたるまであらゆる行動が厳しく規制されたが、1976年、当地で学生の抵抗運動「ソウェト蜂起」が発生。多数の市民が殺害されたが、これを機に南アに対する国際社会の批判が高まり、アパルトヘイトの崩壊へと繋がった。1994年のアパルトヘイト撤廃後一部の地域で開発が進み、ショッピングモールやサッカースタジアムが作られ、2010年のサッカー・ワールドカップでは試合会場ともなったが、大多数の地域は未だに貧困にあえいでいる。街は1983年に独立自治体となり、2002年に自治体改革によってヨハネスブルグ都市圏自治体に組み込まれた。一時、黒人指導者のネルソン・マンデラが住み、彼の住居は現在マンデラ博物館となっている。





2位 ヨハネスブルグ 95万人

南アフリカ北東部、標高1800mほどのウィットウォーターズランド盆地の斜面に位置する都市。19世紀半ばまで先住民族サン人の小さな集落で、その後オランダ系ボーア人が定住。しかし19世紀に金脈が発見されるとボーア戦争に勝利したイギリスが支配し、ゴールドラッシュで街は大きく発展した。ちなみに地名は金鉱の測量士の名前が「ヨハネス」だったことに由来すると言われる。人種隔離政策の下、白人居住地と黒人居住地が厳格に分かたれ、白人中心の都市が形成された。1976年に近郊の黒人居住地ソウェトで蜂起が起こり、1994年にアパルトヘイトが撤廃。しかし、旧白人居住地の市中心部に黒人の失業者がなだれ込み、治安が大幅に悪化している。2000年に周辺自治体と合併し、ヨハネスブルグ都市圏が発足。都市圏人口は440万人ほどである。アフリカ最大の証券取引所を持つ、アフリカ金融の中心でもある。


3位 プレトリア(ツワネ) 74万人

南アフリカ北東部、ヨハネスブルグの北に位置する同国の首都。標高約1400メートルの高地に街がある。1855年、オランダ系ボーア人によって作られ、トランスヴァール共和国の首都となった。市名はボーア人指導者アンドリース・プレトリウスにちなむ。ボーア戦争に勝利したイギリスが1900年から支配し、1910年成立の南アフリカ連邦でも引き続き首都となった。2000年、ツワネ市都市圏自治体に組み込まれ、2005年には行政区名も先住民ンデベレ族の首長の名前である「ツワネ」に改称されたが、国際的には現在も「プレトリア」と表記されるのが通例である。1910年にケープ植民地、ボーア系トランスヴァール共和国、同じくボーア系オレンジ自由国が合併して南アフリカ連邦ができた際には、トランスヴァールの首都プレトリアに大統領府や中央省庁・各国大使館が、ケープ植民地の首都ケープタウンに国会が、オレンジ自由国の首都ブルームフォンテーンに最高裁判所が置かれるなど、その歴史的経緯から司法・立法・行政の三権が3都市に分散されている。市内随所に見られる、紫色の花をさかせるジャカランダの並木道が有名であり、歴史的建築物も多い。


4位 ダーバン 59万人

南アフリカ東部、インド洋に面する南アフリカ最大の港湾都市。もともとズールー人が住んでいたが、17世紀にオランダ東インド会社が交易基地を作り、1824年にイギリス人が象牙貿易の拠点とすべく入植した。都市名は英国ケープ植民地の総督の名前に由来。サトウキビのプランテーション開発によって発展した。古くから南アフリカ有数の高級海岸保養地として有名で、海沿いにはリゾートホテルが立ち並んでいる。2000年、エテクウィニ都市圏自治体に組み込まれ、都市圏人口は350万人ほどを数える。現在も多く残るズールー人の他、インド洋に面していることから19世紀より入植してきたインド人が多く、人口の3割ほどを占めている。


5位 テンビサ 46万人

南アフリカ北東部、ヨハネスブルグとプレトリアの中間に位置するタウンシップ。エクルレニ都市圏自治体に属する。1957年、黒人を強制的に移住させる地(通称「ホームランド」)として当タウンシップが設立された。タウンシップとしてはソウェトに次ぐ規模である。現在も貧困問題が深刻である。


6位 ケープタウン 43万人

南アフリカ南西部に位置する南アフリカの立法首都。1498年、ヴァスコ・ダ・ガマがケープタウン南端の喜望峰を回る航路を発見していたが、都市の歴史は17世紀、オランダ東インド会社が補給基地を建設したことに始まる。ケープ植民地の中心地となり、18世紀末からは英領(一時オランダに返還)となった。1910年の南アフリカ連邦成立時は国内最大の人口を擁した、。合併した旧三カ国それぞれに司法・立法・行政を分散して設置する方針に伴い、ケープタウンには国会が置かれている。その名のとおりテーブルのような形をしたテーブルマウンテンを背後にしテーブル湾を臨む観光都市。宗主国イギリスが整備したヨーロッパ風の町並みが広がっている。ケープタウン首都圏自治体の人口は377万人で、面積は国内自治体最大である。ネルソン・マンデラはアパルトヘイト時代、ケープタウン沖合のロベン島の刑務所に1964年から1990年まで収監されていた。開放時、ケープタウン市庁舎で演説を行った演説は有名である。





7位 カトレホン 40万人

南アフリカ北東部、ヨハネスブルグ南に位置するタウンシップ。エクルレニ都市圏自治体に属する。1945年、ヨハネスブルグ近郊の非白人隔離地区として設立された。工業地帯に囲まれているが失業者が極めて多く、設立当初から現在に至るまで都市の過密と貧困、また最近はエイズの蔓延が問題となっている。現市街の一部はヨハネスブルグの新空港が建設されている間の臨時の空港となり、その後1956年開催のF1レースのコースにもなった。


8位 ウムラジ 40万人

南アフリカ南東、ダーバン近郊に位置するタウンシップ。ダーバン都市圏自治体に属する。タウンシップ名はインド船に由来するものとする伝承がある。タウンシップとしては南ア4番目の規模を持つ大きな旧黒人居住地だが、近年は投資が行われ、学校や診療所、図書館が整備された。地区内のキング・ズウェリチニ・スタジアムで2010年サッカーワールドカップの試合が行われた。


9位 ソシャングベ 40万人

南アフリカ北東部、プレトリアの北に位置するタウンシップ。ツワネ市都市圏自治体に属する。アパルトヘイト下の1974年、様々な部族がプレトリアから強制移住させられ設立された。地区名も各部族の頭文字をあわせたものである。現在も多様な部族をルーツに持つ人々が住み、様々な言語が話されている。市内に20万から5万年前にできたと言われるツウェインの隕石クレーターがあり、現在世界遺産登録に向け審査中である。


10位 カヤリシャ 39万人

南アフリカ南西部、ケープタウンに取り囲まれるように位置するタウンシップ。ケープタウン都市圏自治体に属する。アパルトヘイト当初、ケープタウンでは非白人地区を作っていなかったが、1980年代より人口過密や犯罪が問題化していた。その解決のため1985年、非白人を隔離する目的で設立されたという、南アでは最後期に作られたタウンシップである。アパルトヘイト時は世界最大のスラムの一つと言われたが、1994年以降急速に発展しており、南アフリカで最も成長している都市であるとも言われる。しかし黒人解放後は職を求めて大量の人々がなだれ込んだことで過密と貧困の問題も深刻化し、大多数の住民の環境は悪いままである。





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