中国の都市・人口ランキングTOP50

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21位 済南 (山東省・副省級市) 553万人

英:Jinan/簡:济南。北京の南、山東省の西部に位置する副省級市。市中を黄河が流れ、豊かな自然と歴史資源を持つ国家歴史文化名城である。いわゆる黄河文明の中心であったと言われ、現在の市街の下には殷の時代のものと思われる古代の都市跡が埋まっている。周代から繁栄し、西晋時代に仏教が広まると仏教の中心地の一つとなった。北宋時代には詩や書画などが盛んな文化の都として知られる。商業都市でもあり、近代以降は日本人をはじめ多くの外国商人が居住した。改革開放後も商工業都市として成長している。面積は8,177km²、一人あたりのGDPは1万3564ドル(2018年)。


22位 長沙 (湖南省・地級市) 471万人

英:Changsha/簡:长沙。中国内陸部の華中地域、洞庭湖の南に位置する都市。長江中流では最も古い歴史をもつ国家歴史文化名城である。古代から水陸交通の要衝であり、現在は北京と広州を結ぶ京広鉄道沿線に都市が広がっている。春秋戦国時代に楚国の地として歴史に現れる。秦代には「臨湘」と呼ばれ、北方とは異なる華中華南文化の中心として栄えた。日清戦争後の下関条約で開港させられたが、貿易港としては発展せず、現在では中国内陸の工業都市として成長を続けている。1972年に紀元前2世紀の馬王堆漢墓が発掘され、古代史を伝える遺跡として注目が集まった。面積は11,820km²、一人あたりのGDPは1万7521ドル(2020年)。


23位 烏魯木斉(ウルムチ) (新疆ウイグル自治区・地級市)  457万人

  • 大巴扎(バザール)

英:Ürümqi/簡:乌鲁木齐。中国北西部・新疆ウイグル自治区に位置する地級市であり、自治区の首府。「ウルムチ」と読み、モンゴル語で「美しい牧場」を意味する。標高915mのジュンガル盆地中心に位置し、四方どの海からも2300km以上離れているため「もっとも海から遠い都市」とも言われる。住民には漢民族のほかウイグル、カザフ系が多く、文化的にはイスラム圏に属する。漢代には車師後国の中心であり、古来天山北路の要地でもあったが、その後遊牧民族の支配を受ける。烏魯木斉の都市としての歴史は比較的新しく、18世紀、清がジュンガル王国征服のための城塞・烏魯木斉都統を築いたことに始まる。その後、「反抗者を教え導く」という意味の「迪化(てきか)」と改められ、西方の交易の中心として発展した。19世紀、新疆省として再編成されるとその省都となり、共産中国成立後の1955年、自治区主都として「烏魯木斉」に改名。皮革、羊毛などの集散地として発展した。1990年代の東側諸国の崩壊後、中央アジアの国々の独立に刺激され、新疆ウイグル自治区の独立運動が激化した。面積は14,580km²、一人あたりのGDPは1万1934ドル(2020年)。


24位 昆明 (雲南省・地級市) 456万人

英:Kunming/簡:昆明。中国南部の雲南省・雲貴高原の海抜1950メートルに位置する都市。古くは「西南夷」とよばれチベット、タイ族、ミャオ族などが居住した。8世紀にチベット・ビルマ系の南詔に征服されると「拓東城」の名で歴史に現れる。13世紀、元に支配されると「昆明県」が置かれ、明代には雲南省の省都となった。近代以降はミャンマー、ラオス、ベトナムなど海外への交通の起点となっている。テン池周辺地域などに名勝が多く、国家歴史文化名城に指定されている。また一年を通じて寒暖の差が少なく、「常春の都」とも言われる。面積は21,500 km²と大きな都市である。一人あたりのGDPは1万1540ドル(2020年)。


25位 長春 (吉林省・副省級市) 453万人

英:Changchun/簡:长春。中国北東部、吉林省に位置する副省級市。古代はツングース系の居住地であり、南北朝時代以降は高句麗の北辺となった。18世紀に本格的に農業が始まると人口が増加し、長春庁が設置された。19世紀、日清戦争後の(仏独露)三国干渉による清からの見返りとして、ロシアが東清鉄道の支線を敷設。その後日露戦争で勝利した日本が、長春以南の鉄道支線権をロシアから譲り受けて南満州鉄道株式会社を設立した。長春駅を新設し、南満鉄は周辺の商業地・住宅地を開発し、近代風建築が並ぶ新市街を作った。1931年、日本の支配に入り満州国が建国されると「新京」と改称され同国の首都となる。満州国崩壊後の国共内戦時は、共産党による長春包囲戦によって市民の三分の二にあたる数十万人が餓死する惨事が起きた。しかしこの結果中国は、戦後のどさくさに紛れて占領していたソ連から長春を奪還。共産中国が成立すると正式に中国に組み込まれた。現在は中国における自動車工業と映画産業の拠点である。面積は20,600km²と大きい。一人あたりのGDPは1万614ドル(2020年)。


26位 汕頭 (広東省・地級市) 442万人

英:Shantou/簡:汕头。中国南部、広東省東部に位置する地級市。中国5大経済特区の一つ。宋代に村落が形成され、元代には「廈嶺」と呼ばれた。清代に沙汕頭砲台が築かれ、略して「汕頭」と呼ばれるようになった。19世紀の第二次アヘン戦争後、それまで使用していた隣の潮州港の治安が悪化したため、汕頭は代替港として開港した。これ以降、広東省東部の玄関口として発展。1981年には近くの深圳や珠海と並んで経済特区が設置された。世界に散らばる華僑の主要出身地の一つである。面積は2,064 km²と中国の都市としては小さい。一人あたりのGDPは6751ドル(2018年)。


27位 合肥 (安徽省・地級市) 439万人

英:Hefei/簡:合肥。上海の西に位置する地級市。長江と淮河の中間にある水陸交通の要衝。秦代に合肥県として始まり、南宋時代は異族の金に対する防衛の最前線となった。周辺は農耕地帯で、合肥は小麦や米を集散する中心地として発達した。戦後、旧城壁が取り払われて環状道路が建設され、城のお堀は環城公園となった。また旧市街の南には広大な新市街地が広がっている。現在は工業都市としても発展。面積は11,430 km²、一人あたりのGDPは1万5544ドル(2020年)。


28位 寧波 (浙江省・副省級市) 428万人

英:Ningbo/簡:宁波。上海の南に位置する、国家歴史文化名城にも指定されている浙江省の副省級市。7000年前の稲作文化を伝える河姆渡遺跡の地であり、春秋時代は越、戦国時代中期に楚、紀元前3世紀に秦に統一される。地名は唐代「明州」、南宋で「慶元府」、元代は「慶元路」、明代に「明州」の呼称に戻り、清代に「寧波府」と呼ばれた。長江下流の海の窓口として発展。遣唐使が入港し、宋、元の時代にも日本の仏僧が遊学した。明代には寧波が日本船の指定港となるなど日本との繋がりは深い。アヘン戦争後の1842年の南京条約で対外開港したが、長江デルタの中心地は同時に開港した近隣の上海に移ってしまった。しかし現在も寧波港は年間貨物取扱量世界一を誇る貿易の中心地である。面積は9,365km²、一人あたりのGDPは1万9130ドル(2020年)。


29位 石家庄 (河北省・地級市) 421万人

  • 石家庄

英:Shijiazhuang/簡:石家庄。北京の南西に位置する地級市。日本語では「せっかそう」と呼ばれる。清代末期の20世紀初頭まで小村に過ぎなかったが1902年、北京と広州を結ぶ鉄道・京広線が敷設され駅が設置されると発展。現在では京広鉄道のほか石家荘と太原を結ぶ石太鉄道、同じく石家庄と徳州を結ぶ石徳鉄道の3つの鉄道が交差する鉄道交通の結節点となり、河北省の中心地として大きく発展している。面積は15,850km²、一人あたりのGDPは1万1195ドル(2018)。


30位 南寧 (広西チワン族自治区・地級市) 399万人

英:Nanning/簡:南宁。中国南部、ベトナムにほど近い広西チワン族自治区の首府。紀元前3世紀、秦に征服され桂林郡に属す。その後南越王国に属し、紀元前2世紀、漢の支配下に入った。明代以降は南寧府となり、20世紀初めには桂林に代わって当時の広西省の省都となった。1992年に対外開放都市に指定されている。面積は22,190 km²と大きい。一人あたりのGDPは8917ドル(2019年)。


31位 太原 (山西省・地級市) 398万人

英:Taiyuan/簡:太原。華北内陸、北京の南西、平均海抜800メートルの高地に位置する都市。黄河文明の遺跡が多い。太原盆地の北端に位置し、洛陽周辺と北京周辺を結ぶ街道が盆地を通るため、古くから交通の要衝でもあった。北方の遊牧民族にとって太原は中国の中心・中原攻略の拠点であり、漢民族にとって北方の守りの要所であった。古くは「晋陽」と呼ばれ、漢代は「并州」と呼ばれた。隋代には長安、洛陽に次ぐ黄河流域第三の都市となる。第二次大戦後、豊富な地下資源を活かし重工業や石炭業が栄えたが、改革開放後、発展していった沿岸部の都市に対して相対的な地位が低下した。また大気汚染などの公害や、郊外の黄土高原の砂漠化とそれによる砂嵐が問題となっている。面積は6,956km²、一人あたりのGDPは1万1353ドル(2020年)。


32位 厦門 (福建省・副省級市)  380万人

英:Xiamen/簡:厦门。中国南東部・福建省沿海の副省級市。中国5大経済特区の1つ。北京語の発音は”Xiàmén (シァメン)”だが、閩南(びんなん)語読みの”Amoy(アモイ)”も有名。廈門島を中心に市街が広がり、隣の鼓浪嶼(コロンス島)は世界遺産である。台湾が大陸での実行支配を守った金門県金門島は厦門の目と鼻の先にあり、現在では行き来が可能である。普代から歴史が始まり、清代まで泉州に属す。明代に「廈門」という名が初めて使用される。17世紀、対外貿易を開始し東南アジア貿易の拠点として繁栄した。また台湾の開発が進むにつれて台湾との交流も増大する。19世紀、アヘン戦争でイギリスに占領され開港。茶葉の積出港として欧州で知られるようになり、またコロンス島には共同租界が設置され、海外商社の商館が多く進出した。日中戦争では日本に占領される。戦後の1981年に経済特区が設置され、主に対岸の台湾資本を集めて経済成長を遂げている。多くの華僑の出身地であり、タイ、シンガポール、フィリピンが領事館を置く。面積は1,865 km²と、中国の都市としては小さめである。一人あたりのGDPは1万7924ドル(2020年)。


33位 福州 (福建省・地級市) 377万人

英:Fuzhou/簡:福州。中国南東、閩江の下流域に位置する福建省の省都。福建省の「福」は当市に由来する。ガジュマルの木が多いことから「榕城」とも称され、国家歴史文化名城に指定される古い都市である。唐代に福州と呼ばれるようになる。唐代を経た後、五代十国のひとつである閩国の首都となり、海外貿易などで栄えた。明代には朝貢国である琉球王国の指定入港地となり、琉球館が置かれた。17世紀には明の亡命政権・南明の都が置かれたこともある。アヘン戦争後対外開港し、イギリスによって埠頭や造船が作られ、倉山地区には多くの外国領事館が置かれた。茶の輸出などで発展。1984年に指定された14の沿海対外開放都市の一つとなり、現在では経済開発区に指定されている。また近年中国政府が推し進める「21世紀海上シルクロード」の中核都市の一つでもある。海外で活躍する華僑の出身地の一つで、地理的に近い台湾と交流が深い。面積は12,180km²、一人あたりのGDPは1万7521ドル(2020年)。


34位 常州 (江蘇省・地級市) 376万人

英:Changzhou/簡:常州。上海の西160km、南京との中間に位置する地級市。北は長江に接し、南は太湖に近く、北京と杭州を結ぶ京杭大運河が市内を貫流している。隋代以来、大運河に沿って市街が形成され、大運河の一部である「常州運河」が世界遺産に登録されている。周辺の穀倉地帯で収穫される農産品の集散地として発展。二千五百年の歴史を誇る風光明媚な街で、名所・旧跡が多く残り、織物、櫛、竹細工などの工芸品の産地としても有名である。面積は4,385km²、一人あたりのGDPは2万1440ドル(2020年)。


35位 温州 (浙江省・地級市) 374万人

英:Wenzhou/簡:温州。上海の南、浙江省の東南沿海に位置する地級市。市域のほとんどは丘陵と山地で構成される。紀元前2世紀ごろより東甌国の首都となり、唐代に入り温州と呼ばれるようになる。歴史的に手工業が発達したが、南宋時代には対外通商港となり貿易で繁栄した。学問が盛んであり、南宋時代に永嘉学派と呼ばれる儒教の学派が形成され、官界で温州出身者が多く登用された。近代以降は温紅茶の輸出港として有名である。面積は11,780km²、一人あたりのGDPは1万406ドル(2020年)。


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