世界の都市圏人口ランキングTOP30
世界の都市圏(国連定義)の人口ランキングです。
国連が2025年度より新しい都市圏の測定方法を導入したため、ランキングに変動がありました。
かつてはそれぞれの国が定義する都市圏の人口に基づきランキングが作成されていましたが、国連では2025年度より衛星画像などの地理空間データを用いて、居住人口、居住密度、そして地域の繋がりに基づいて地域を分類した、「都市化度」と呼ばれる新たな基準を用いて統計を算出しています。この方法により、それぞれの国がどのように都市圏を定義しているかに関係なく、都市圏同士のより正確な比較が可能になりました。
1位 ジャカルタ都市圏 (インドネシア) 4191万人

インドネシアの首都ジャカルタと4つの地域にまたがる都市圏で、それぞれの自治体の頭文字を取って「ジャボデタベック」とも呼ばれる。1970年代より都市圏人口の急速な拡大が始まった。前回の2018年のランキングでは1100万人で33位だったが、新定義の適用により東京などを抜いて世界最大の都市圏となった。
2位 ダッカ都市圏 (バングラデシュ) 3658万人

農村部からの人口流入などにより都市圏人口が増加。都市圏定義の変更もあり、2018年のレポートでは約1960万人だった都市圏人口が3600万人にまで増加した。2050年には世界最大の都市圏になるとの試算もある。
3位 東京都市圏 (日本) 3341万人

旧来の基準では3700万人だった都市圏人口が、新基準による見直しにより3300万人規模に縮小され、1970年代にニューヨーク都市圏を抜いて以来長らく保持してきた世界最大の都市圏の座から降りた。そもそも新基準では2010年にジャカルタ、2025年にダッカに抜かれていた。国連の予測によると、2050年に7位に後退するとされている。
4位 デリー都市圏 (インド) 3022万人

by UnsplashのSergio Capuzzimati
地方からの人口流入が続き、都市圏の拡大が続く。国連の旧基準では、2030年に東京を抜いて世界最大の都市圏となると予測されていた。都市インフラの不足、環境問題、住宅不足など、都市問題が山積している。
5位 上海都市圏 (中国) 2955万人

by UnsplashのRoad Trip with Raj
上海市政府発表の2480万人の常住人口に加え、地方から流入してきた流動人口500万人を加えた約2900万人が群馬県ほどの大きさの上海市内で生活している。上海市城市総体計画(2017-2035年)に基づき、常住人口2500万人を超えないよう、人口抑制政策が行われている。
6位 広州都市圏 (中国) 2756万人

広州市及び市域が連続する仏山市の人口を含めた都市圏である。近年中国政府が推し進める、隣接する深圳、香港、マカオ、珠海、中山などの都市から構成される人口約8600万人の大湾区(グレーターベイエリア)の中心都市である。
7位 カイロ都市圏 (エジプト) 2556万人

アフリカ最大の都市圏であり、エジプトの人口の約5分の1が居住する。人口の急速な拡大に伴う交通渋滞や大気汚染、住宅不足などの都市問題を解決するため、カイロの東45kmに「新行政首都(”New Administrative Capital”通称NAC)」が建設中である。東京23区よりも広いエリアに、将来的に650万人の都市人口が想定されているNACでは、行政機関やモノレールなどの建築が進められ、すでに政府の主要機関のカイロからの移転が完了している。
8位 マニラ都市圏 (フィリピン) 2473万人

「グレーター・マニラ」と呼ばれる、首都マニラと周囲の4州を含めた都市圏で、その人口は2400万人を超える。若年人口が多く、農村からの流入、郊外の拡大などによって人口は増加を続けている。
9位 コルカタ都市圏 (インド) 2254万人

インド東部最大の都市圏。デリー都市圏に比べると人口流入は穏やかであるが、フーグリー川に沿って形成される市街地は拡大余地が少なく、中心街の人口密度も高い。交通渋滞やインフラ整備の遅れが課題となっており、その解決のため2008年から近郊に「ニュータウン」という名のスマートシティの開発が始まっており、その人口はすでに100万人を超えている。
10位 ソウル都市圏 (韓国) 2249万人

約2600万人を超える都市圏人口を擁し、韓国の総人口の50%以上が集まる。1960年代に始まる「漢江の奇跡」と呼ばれた急速な経済成長により、ソウル市の人口は約30年で240万人から1000万人ほどへ急成長した。1970年代から都市機能を漢江南側の江南エリアへ分散させる大規模開発が進められたが、現在では住宅価格が高騰が社会問題となっている。一方、少子高齢化により首都圏の人口増加は鈍化し、2020年代後半をピークに減少へ転じると予測されている。
11位 カラチ都市圏 (パキスタン) 2142万人

パキスタン南部に位置する同国最大の経済・物流拠点。爆発的な人口増加が続き、国連予測では2050年までに人口が約3300万人に達するとされる。一方、水不足や公共交通の不足、スラム拡大など深刻な都市問題を抱え、「世界で最も住みにくい都市」の一つと評されることも少なくない。状況打開のため、現在大規模なBRT(バス高速輸送システム)の整備が急ピッチで進められている。
12位 ムンバイ都市圏 (インド) 2020万人

ムンバイはインドの金融、産業の中心地で、雇用を求めて絶えず人口が流入している。急激な人口増加にインフラ供給が追いつかず、通勤電車や道路の慢性的な混雑が深刻な社会問題となっている。
13位 サンパウロ都市圏 (ブラジル) 1894万人

東京都市圏の半分ほどの面積にあたる39の自治体で構成される南米・ブラジル最大の都市圏で、緩やかな人口増加を続けている。
14位 バンコク都市圏 (タイ) 1818万人

東南アジア最大の都市圏であり、タイ全体の半分以上のGDPを生み出す巨大経済圏である。一方で、急速な都市化と人口集中により慢性的な交通渋滞が深刻な課題となっている。
15位 メキシコシティ都市圏 (メキシコ) 1773万人

標高2000m以上の高地に位置する巨大都市圏。スペイン語圏の都市圏として世界最大規模を誇る。大気汚染や慢性的な渋滞が大きな課題である。また湖の上に都市が築かれたという歴史的経緯より、都市の地盤沈下と水資源の枯渇も深刻な問題である。
16位 北京都市圏 (中国) 1701万人

行政区域としての北京は2100万人ほどの人口を有するが、北京都市圏の範囲はその内側に収まっている。中国政府は人口増加をコントロールするため、北京中心街にあたる「城六区」の人口減少策政策を遂行中である。
17位 ラホール都市圏 (パキスタン) 1515万人

パキスタンの政治、文化の中心地であり、カラチ都市圏に次ぐ同国第二の都市圏である。大気汚染や都市のスプロール化が深刻である。
18位 イスタンブール都市圏 (トルコ) 1501万人

古代から続く巨大都市・イスタンブールを中心とした都市圏。交通渋滞や、大地震への備えが課題となっている。
19位 モスクワ都市圏 (ロシア) 1452万人

首都モスクワ市と周辺のモスクワ州を合わせた欧州最大の巨大都市圏。慢性的な交通渋滞に課題を抱えながらも、ハイレベルな地下鉄網と新市街の発展などにより、人口の微増が続いている。
20位 ホーチミン都市圏 (ベトナム) 1405万人

ホーチミン市を核とした都市圏。毎年約2%ほどの人口増加を続け、交通渋滞、住宅難、治水などの課題を抱える。近年、地下鉄や国際空港の整備が予定されている。
21位 ブエノスアイレス都市圏 (アルゼンチン) 1401万人

南米のパリと呼ばれる文化都市で、アルゼンチンの全人口の約3分の1がこの都市圏に集まる。南米ではサンパウロ都市圏(ブラジル)に次ぐ規模を誇る。一方で常態化する経済危機に伴い貧困層が多く、スラムの拡大や治安の悪化など多くの都市問題を抱える。
22位 ニューヨーク都市圏 (アメリカ) 1392万人

ニューヨーク市の5区と、隣接するニュージャージー州の一部を加えた都市圏。ニューヨーク都市経済圏としては2000万人もの人口を抱えるアメリカ最大の都市圏であり、3700万人を抱える東京経済都市圏と同等の経済規模を持つ世界最大級のメガリージョンである。1930年代に世界初のメガシティ(人口1000万人)となって以降、国連の本部などがある「世界の首都」として君臨している。
23位 深圳都市圏 (中国) 1387万人

中国広東省の深圳市にある都市圏。1979年に約3万人だった漁村が改革開放政策により経済特区に指定されると、2010年代には1000万人を超えるほどの世界史上、稀に見る急速な都市拡大を見せた。広東省や香港、マカオなどを加えた「グレーターベイエリア(粤港澳大湾区)」の中心都市であり、その経済規模は東京都市圏やニューヨーク都市圏を追い抜き、世界最大となるとの試算がある。
24位 ベンガルール都市圏 (インド) 1318万人

温暖な気候と豊かな自然環境からかつては「ガーデンシティ」として知られ、現在では「インドのシリコンバレー」として急速な発展を遂げる都市圏である。その急激な人口増加により、交通渋滞や地下水の枯渇、水質汚染など様々な都市問題を抱える。
25位 大阪都市圏 (日本) 1296万人

大阪、京都、神戸を中心とした日本第2位の人口を誇る都市圏。経済規模はオランダやサウジアラビアに匹敵すると言われ、関東大震災で東京が被災した1920年代は東京都市圏よりも多い、都市圏人口世界6位となる「大大阪」を築いた。戦後は東京の一極集中などにより都市圏の人口減少が続いていたが、2000年代より回復し、2025年には大阪市の人口が60年ぶりに280万人を回復した。
26位 ラゴス都市圏 (ナイジェリア) 1279万人

ナイジェリアのかつての首都であるラゴスを中心としたアフリカ最大の都市圏。出生率の高さや地方からの人口流入などにより急激な都市の拡大を続けており、2100年ごろには人口1億人の世界最大の都市圏になるとの試算もある。交通渋滞やスラム化など都市問題を多く抱えているが、鉄道網の整備や、「アフリカのドバイ」を目指した沖合の埋立地「エコ・アトランティック」の建設などが、国内資本を中心に進められている。
27位 ロサンゼルス都市圏 (アメリカ) 1274万人

ロサンゼルス郡のダウンタウン、ハリウッド、サンタモニカ、ベニス、ビバリーヒルズなどとオレンジ郡のアナハイムなどの都市群で構成される都市圏。アメリカではニューヨーク都市圏に次ぐ規模を誇る。近年は不動産価格や生活費の高騰などにより、都市圏人口は微減傾向にある。
28位 ルアンダ都市圏 (アンゴラ) 1137万人

内戦終結による地方からの人口流入と高い出生率により、毎年約4%近いペースで人口が増え続ける都市圏。ルアンダはアフリカ屈指の産油国であり、長らく海外からの駐在員にとって世界で最も生活費が高い都市にランクされていた。格差社会故の高い犯罪率や慢性的な渋滞が課題だが、潜在的な経済成長も見込まれ、多くの日本企業も投資に乗り出している。公共交通インフラの整備も遅れていたが、2026年より路面電車の整備が始まっている。
29位 チェンナイ都市圏 (インド) 1115万人

「インドのデトロイト」と呼ばれるインド屈指の製造業の拠点都市。教育水準が高く、IT産業も同国ではベンガルールに次ぐ規模の集積を見せる。治安や大気汚染もインドの都市では良好である。拠点を構えるグローバル企業での雇用を求める労働者が大量に流入し、毎年2%以上の人口増を記録している。
30位 キンシャサ都市圏 (コンゴ民主) 1094万人

by Cedrick ngalula
世界有数のペースで人口増加を続ける都市圏。21世紀末には世界最大の都市圏に成長しているとする調査もある。ストリートギャングによる強盗の頻発など、治安の悪化や大気汚染が深刻である。コバルトと銅の採掘・輸出による貿易黒字や、中国からの2兆円近い巨額投資により都市は建設ラッシュの様相を見せている。
関連 : 世界の都市人口ランキングBEST100 / 世界都市圏別・人口密度ランキングTOP200 / 日本・人口密度の高い都市ランキングTOP300 / 世界・都市圏別経済規模ランキングTOP50 / 日本都市圏別・一人あたりのGDPランキング