岩手県の都市・人口ランキングTOP10

岩手県の都市の人口ランキングです。


岩手県 人口 : 125万人 (2019年)


1位 盛岡市 29万人

岩手県のほぼ中央に位置する、同県の県庁所在地。中心市街は北上川と雫石川、中津川が合流する地点にある。平安時代、城柵である志波城が置かれた。16末世紀、陸奥国北部を本拠としていた南部氏が、「不来方(こずかた)」と呼ばれていた当地に城を築く。このころ地名も「盛り上がり栄える岡」を意味する「盛岡」に改名され、城も「盛岡城」と命名された。江戸時代は盛岡藩20万石の城下町として栄える。江戸初期より伝統工芸として知られる南部鉄器の製造が始まり、歴代藩主の庇護の下、生産が続いた。1871年に岩手県の県庁所在地となり、以来岩手県の政治経済の中心地である。1977年に東北自動車道が盛岡まで開通。1982年に大宮駅から盛岡駅まで東北新幹線が開通。1997年には秋田新幹線が開業し、盛岡駅はその分岐点となった。


2位 一関市 11万人

岩手県最南端に位置し、宮城県、秋田県に接する市。市内で北上川と磐井川が合流し、中心市街は磐井川ほとりに位置する。平安時代、陸奥の豪族・安倍氏の居館が置かれ、平安末期は隣接する奥州藤原氏の本拠地・平泉の南の玄関口となった。「一関」の名は、安倍氏が築いた砦や、平泉の関所だったことをその由来とする説がある。室町時代以降は葛西氏、大崎市、伊達氏が支配し、16世紀、葛西氏の家臣・小野寺道照が一関城を築いた。江戸時代初期に仙台藩領、その後田村氏3万石の城下町となった。江戸時代は北上川水運の河港として栄えたほか、一関藩の藩医だった大槻玄沢ら、多くの蘭学者を輩出している。明治の廃藩置県では一時、一関県の県庁所在地となる。1947年のカスリーン台風、翌1948年のアイオン台風により大きな被害を受ける。1982年、一ノ関駅まで東北新幹線が開業。2011年の東日本大震災でも甚大な被害に見舞われた。


3位 奥州市 11万人

岩手県南部に位置し、西で秋田県に接する市。北上盆地の南部を中心とし、中央を北上川が流れる。2006年、水沢市、江刺市、前沢町、胆沢町、衣川村が合併して奥州市が成立した。802年、坂上田村麻呂が蝦夷征伐の拠点として胆沢城を築く。戦国時代以降、仙台藩・伊達氏の所領となり、中心地の水沢は仙台藩家臣の留守氏が居城する水沢城の城下町となり、周辺は地域有数の穀倉地帯として知られた。明治の廃藩置県では一時水沢県などに属する。後藤新平や蘭学者の高野長英などの出身地であり、江刺金札米(えさしきんさつまい)、南部鉄器、岩谷堂たんす、前沢牛などを特産とする。1985年、現市内の水沢江刺駅が東北新幹線駅として開業した。


4位 花巻市 9万人

岩手県中央に位置する市。中世まで稗貫(ひえぬき)氏の本拠地で当地は「鳥谷ヶ崎」と呼ばれ、平安後期に鳥谷ヶ崎城が築城されたと伝わる。1591年に南部氏がこの地を支配すると地名を「花巻」に改め、同じく花巻城と改称された城が、盛岡藩の南の要塞として改修された。江戸時代は穀倉地帯、奥州街道の宿場町、城下町として栄え、花巻商人と呼ばれる豪商も生まれた。1961年に豊沢ダムが完成。1964年、岩手県唯一の空港である花巻空港が開港。1985年に東北新幹線の新花巻駅が設置された。宮沢賢治生誕の地、高村光太郎晩年の地で、彼らにちなんだ記念館などもある。花巻温泉郷も観光地として有名である。


5位 北上市 9万人

岩手県中部に位置する市。中心市街は北上川と和賀川の合流点に当たる。古代より安倍氏や奥州藤原氏に支配され、その後は4世紀近く和賀氏に支配される。江戸時代は現市域は南部藩と仙台藩の境界にあたり、奥州街道の脇街道である松前道の要衝、北上川の河港として賑わった。第二次大戦後工場の集積が進み、現在では県内最大の製造品出荷額を記録する工業都市である。それに伴い人口も増加傾向が続いている。1982年、東北新幹線が北上駅に開通した。


6位 滝沢市 5万人

岩手県中西部に位置する市。古くは南部馬の放牧地で、小岩井農場などに代表される酪農も盛んな地だった。1970年代まで農村地帯だったが、盛岡市に隣接する市南東部で盛岡市のベッドタウンとして住宅団地の開発が進み、2000年に人口は5万人を超えた。2002年以降、日本一人口の多い「村」だったが、2014年に市政に移行した。


7位 宮古市 5万人

岩手県中東部、三陸海岸に臨む市。市内の魹ヶ崎(とどがさき)は本州の最東端にあたる。2010年に川井村を編入したことによって県内一の面積を有する自治体となった。鎌倉時代以降、閉伊(へい)氏、南部氏に支配され、江戸時代には盛岡藩の代官所が置かれた。東廻海運の中継港となるなど古くから栄え、1941年に県内で3番目に市政に移行している。2011年の東日本大震災では8メートル以上の大津波が沿岸部を襲い、甚大な被害を被った。同年、「宮古市東日本大震災復興計画」が策定され、2017年には住宅再建率は99%に達した。


8位 大船渡市 3万人

岩手県南東部に位置し、大船渡湾に臨む市。「大船渡」は港の意で、古くより天然の良港として開けた。遠洋漁業基地であり、カキ、ホタテ、ワカメの養殖も行われる。戦後港湾の工業地域の整備が行われ、市内に石灰石鉱山が多いことから小野田セメント(現・太平洋セメント)の工場が建設された。大船渡線BRTの終点、三陸鉄道南リアス線の起点。沿岸部には碁石海岸や珊琥島(さんごじま)など景勝地も多い。2011年の東日本大震災では高さ8mの大津波が沿岸部を襲い、甚大な被害に遭遇。同年10月に「大船渡市復興計画」が制定され、復興事業が続いている。


9位 久慈市 3万人

岩手県北東部に位置し、太平洋を臨む市。中世より久慈氏の城下町、浜街道の宿駅として栄え、江戸時代は沿岸部で採れる砂鉄や馬産地で知られた。小久慈焼が特産で、小袖海岸、久慈川渓流、平庭高原など景勝地も多い。2013年のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のロケ地の一つになり、ドラマ関連の観光施設もある。


10位 釜石市 3万人

岩手県南東部に位置し、陸中海岸・釜石湾に臨む市。小さな漁村だったが18世紀に釜石鉱山が発見されると、1857年に盛岡藩士・大島高任が西洋式高炉を建設し、日本で初めて近代製鉄法による鉱石精錬に成功。1874年には官営の日本初の製鉄所である釜石製鉄所(現・日本製鉄東日本製鉄所釜石地区)が作られ、釜石は一躍、日本製鉄業の中心地となった。しかし高度経済成長時代後、製鉄業の合理化と構造不況により釜石製鉄所は高炉の閉鎖などが続き、釜石の人口もピークである1960年の約8万人から激減した。橋野町に残る橋野高炉跡と鉄鉱石の採掘所跡、運搬路跡を含む橋野鉄鉱山が「明治日本の産業革命遺産:製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として、世界遺産の文化遺産に登録されている。


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